FC2ブログ

日本キリスト教の基本文献14

「日本キリスト教史I」の講義における参考文献の紹介も、いよいよ戦後(太平洋戦争の)に入ります。「第11講:戦後日本のキリスト教1─キリスト教ブーム、戦争責任、万博問題」は、戦後の日本キリスト教(プロテスタント、とくに日本基督教団)の動向を扱いました。戦後まもなくの新しい展開と、その後、深刻な停滞状況がテーマです。何か、根本的な欠陥が感じられます。
 内容は、(1)敗戦後の日本、戦後復興とキリスト教ブーム、(2)戦争責任問題、(3)福音派と社会派の対立で、参考文献は、次の通りです。

<参考文献>
1.小林貞夫『日本基督教団 実録教団史』2021年。
2.東京神学大学教授会『東神大紛争記録』
3.キリスト新聞社『キリスト教年鑑』
4.日本基督教団『日基督教団年鑑』日本キリスト教出版局。

 参考文献としては、ほかにもあげるべきものがありますが、現在、研究室が整備途中のため、内容の確認ができないものは、文献表から、外しました。
スポンサーサイト



統計データから見るキリスト教

 人間の営みを捉えるには、客観的なデータが重要であるが、キリスト教のような世界宗教の場合、その全体像に関わるデータを得ることは決して容易ではない。新しい最新のデータとなるとインターネット上を検索することになるが、伝統的な紙媒体のものとなると、『世界キリスト教百科事典』は、その代表的なものとして挙げられるだろう。
 その最新版(第三版)については、すでに本ブログでも紹介したが、今回は、その初版を取り上げたい。初版は、邦訳が存在する。

D.B.バレット編 (竹中正夫・日本語版編集者)
『世界キリスト教百科事典』
教文館、1986年。

日本語版序文
原著序文
緒論

第1部 20世紀の世界キリスト教概観
     世界統計表1~10
第2部 現代世界の宗教・キリスト教統計
     世界統計表11~21
第3部 世界キリスト教史年表
第4部 本書の方法論
第5部 223カ国における宗教・キリスト教概観
第6部 第5部のためのコード・ブック
第7部 世界宗教・キリスト教用語辞典
第8部 世界宗教・キリスト教用語英和一覧
第9部 世界キリスト九団体名称略語一覧
第10部 参考文献

本日のボンヘッファー

「本日のボンヘッファー」をお届けします。
 8月に入り、この学期のも、成績評価を残すだけになりました。昨日は、レポ-トなどを読んでいるうちに、ブログの更新を失念しました(レポートの採点はほぼ完了)。一日分抜けてしましましたが、本日は、忘れないうちに、更新します。
 
マンフレート・ヴェーバー編
『信じつつ祈りつつ──ボンヘッファー短章 366日』
新教出版社、1997年。

「キリスト教の交わりにおいて重要なことはすべて、各個人が一つの鎖の欠くべからざる環であるかどうかにかかっている。」
(DBW5 80)
(8月2日)

 「交わり」は、ボンヘッファーの思想でのキーワードです(ボンヘッファーの中心思想は、教会論そして言い換えれば社会学的共同体論)。『交わりの生活』はその傑作であり、今回の言葉は、こうした文脈で理解すべきだろう。

『図書』から

『図書』(岩波書店)2021.8が届きました。

 明日から、8月。一年で一番暑い季節を、迎えています。今年は、昨年同様にコロナ下で、しかもオリンピックと組み合わせになっている点が、例年とは異なりますが、京都は暑いといっても、昨年よりはややましな気がします(気のせいかもしれませんが)。ともかくも、8月は学生にも教員にもかなり大切な時期であり、ここをきちんと乗り切らないと、秋からが大変です。

 今回の『図書』は、「「語り」ということ」(石丸謙二。朗読音楽劇アルバム「イノック・アーデン」リリースが話題。グレン・グールドが登場とのこと。種明かしはエッセイをご覧ください)、「「新しい日本、万歳!」──廃藩置県を考える」(三谷博。廃藩置県の意味を明治維新の文脈で階級革命として捉えることから何が見えるか。暴力への誘惑に満ちた時代をどのように乗り越えるかということ)、「「ドイツ史」における地域のポテンシャル」(星乃治彦。地域史と国民史との関係。複数の「ドイツ史」を織り込んだ「ドイツ」史)など、興味深いエッセイが収録されている。

とくに、考えさせられたのは、次のエッセイ。
・渡辺惟央「カミュの『ペスト』をめぐって──呼びかけのジレンマ」
 「二〇二〇年五月、コロナ禍をうけてカミュ文学の専門家を中心に『ペスト』に関するリモート講演会」
「性や人種というアクチュアルな側面からの読み直し」「環境問題との関わり」
 「作品が持つ普遍的な魅力」、「虚構の世界」の「強い現実味」
 「ペストの医者たちへの勧告」という「カミュが残した小文」とその姉妹編となる作品(「被治者に対するペストの演説」)とを並べて読むこと。
 「誠意ある呼びかけ」とはなんだろう。

 感染症は、文明・歴史の問題であり、思想と問いとならざるを得ない。問われているのは、人間である。

宗教改革と近代科学

 宗教改革が、直接的あるいは間接的に、近代世界に影響を及ぼしたことは、よく知られた問いであり、その影響の程度・範囲については、議論が分かれるとしても、近代世界総体への影響については、疑いもないことと思われる。それは、近代科学についても、当てはまる議論である。
 この秋に、キリスト教と近代科学について話をする予定であるが(10月12日の学術講演会)、これは、わたくしの研究の中心テーマの一つであるので(そもそも、本ブログは、このテーマと密接に関わっている)、簡単に触れておきたい。
 そのために、参照すべき一次資料に、カルヴァンの文献が存在する。たとえば、次のものである。

カルヴァン(渡辺信夫訳)
『カルヴァン・旧約聖書註解 創世記I』
新教出版社、1984年。

凡例
解題 (渡辺信夫)
ジャン・カルヴァン アンリ王への献呈の辞
梗概

本文ならびに註解
第1章から第23章。

訳者あとがき

 わたくしは、以前は、英訳を手元においていたが(現在は、研究室の整備途中のため、行方不明)、今回は、日本語訳も入手し、問題となる箇所の確認(これはもちろん念のためではあるが)を行った。
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 本ブログは、2013年度以降に、芦名定道を代表者として交付を受けた科研費による研究内容を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。この間、ブログのタイトルは、「自然神学・環境・経済」から、「自然神学・宗教哲学・自然哲学」へと変化したが、趣旨は一貫しており、かなり自由にさまざまな問題を取り上げきました。2021年4月より、このブログの作成者は、所属する大学が変わりましたが、当面は、同様の内容でこのブログを運営する予定です。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
07 | 2021/08 | 09
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR