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現代宗教学の基本文献9

 ジェイムズの文献を続けますが、今回は、一見すると、ジェイムズとの関連がわからないものを取り上げます。博士論文などの執筆では、先行研究の詳細な検討・分析が要求されますが、その際に、見落とされがちなのが、このタイプの文献です。
 それは、ジェイムズとの関わりが、タイトルなどからは顕わにはわからなくとも、中に、関連の論考が含まれる場合です。

Nicolas Lash,
Easter in Ordinary. Reflections on Human Experience and the Knowledge of God,
University of Notre Dame Press, 1988.

Preafce
1 Where Do We Begin?
2 Talking about Experience
3 Reading William James
4 What Did James Try to Do?
5 The "Essence" of Religious Experience
6 Institutions, ideas, and Personal Experience
7 The God of William James
8 Taking Stock
9 Contemplation and Piety
10 Newman and Some Triangles
11 Von Hügel: Three Forces
12 Von Hügel: Three Elements
13 Buber on Conversion and the Severed I
14 Eclipse of Word and Presence
15 Difference, Mystery, Experience
16 The Pattern of Christian Pedagogy
17 Easter in Ordinary

Bibliography
Index

 というわけで、決してジェイムズの研究書ではありませんが、はじめの3分の1ほどは、ジェイムズに関連した議論がなされており、こうした文献も、ジェイムズ先行研究の一つのジャンルを成していることは否定できません。このような例を見付けるのは、かなり偶然に左右されるものではありますが、ある程度の勘と忍耐・注意力にもよります。
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現代宗教学の基本文献8

 ジェイムズ関連の文献紹介を続けます。手元にあるものとしては、次のジェイムズ論集。

Wayne Proudfoot (ed.),
William James and a Science of Religions. Reexperiencing The Varieties of Religious Experience,
Columbia University Press, 2004.

Contributors
Introduction

Chapter 1
"Damned for God's Glory":
William James and the Scientific
Vindication of Protestant Culture,
(David A. Hollinger)

Chapter 2
Pragmatism and
"an Unseen Order" in Varieties
(Wayne Proudfoot)

Chapter 3
The Fragmentation
of Consciousness and
The Varieties of Religious Experience:
William James's Contribution
to a Theory of Religion
(Ann Taves)

Chapter 4
James's Varieties and the
"New" Constructivism
(Jerome Bruner)

Chapter 5
Some Inconsistencies in
James's Varieties
(Richard Rorty)

Chapter 6
A Pragmatist's Progress:
The Varieties of James's
Strategies for Defending Religion
(Philip Kitcher)

現代宗教学の基本文献7

 ジェイムズについての研究書、まずは、日本語のものを紹介します。一冊の研究書の中でジェイムズについてもまとまった議論を行っているものなどを考えれば、かなりの数の文献を取り上げる必要がありますが、わたくしの手元にある、全体がジェイムズ研究と言えるものとしては、次のものがあります。

伊藤邦武
『ジェイムズの多元的宇宙論』
岩波書店、2009年。

プロローグ

第Ⅰ部 科学から宗教へ
 序章 理性と境を接するもの
 第一章 『心理学原理』からの出発
 第二章 多重人格と心霊研究

第Ⅱ部 そして多元的宇宙のヴィジョンへ
 序章 神秘──理性と野生の音楽としての
 第一章 純粋経験の世界
 第二章 多元的宇宙

エピローグ



チェールズ・テイラー
『今日の宗教の諸相』
岩波書店、2009年。

まえがき
第1章 ジェイムズの『宗教的経験の諸相』
第2章 「二度生まれ」
第3章 今日の宗教
第4章 ジェイムズは正しかったのか

原注
訳註
訳者あとがき

 テイラーのジェイムズ論は、ジェイムズ専門研究という分類ではないかも知れないが、ジェイムズ論としても明晰であり、ジェイムズの現代的意義をよく論じている。この訳者の一人が、一冊の著者であり、伊藤さんは、すでに紹介の『純粋経験の哲学』(岩波文庫)の訳者である。

 また、ジェイムズ研究としては、冲永宜司『心の形而上学──ジェイムズ哲学とその可能性』(創文社、2007年)が存在するが、同著者による、次の著作も、第二部は、ジェイムズ論となっている(第一部はベルグソンが、第三部は西田幾多郞が中心)。

冲永宜司
『始原と根拠の形而上学』
北樹出版、2019年。

現代宗教学の基本文献6

 ジェイムズの文献で、英語の原著で手元にあるのは、次のものです。もちろん、論文などで引用する場合には、全集版(The works of William James, Harvard University Press)
から行うことになります。

William James,
The Will to Believe and other essays in popular philosophy, Human Immoratality, both books bound as one,
Dover publications, 1956.

The Varieties of Religious Experience. A Study in Human Nature,
Longmans, Green and Co., 1928(1902).
 後者はもとは祖父の蔵書だったもので、父から受け継ぎました。もちろん、受け継いだものは、書籍だけではありませんが、さまざまの方々から受け継いだものが、研究の基盤となっていることは確かです。

現代宗教学の基本文献5

ルドルフ・オットーに続き、今回から、宗教心理学の起点をなす、ウィリアム・ジェイムズに進みます。まず、わたくしの手元には、次のジェイムズの基本文献が存在します。
 
W・ジェイムズ
『プラグマティズム』
岩波文庫、1979(1957)年。

『宗教的経験の諸相 上下』
岩波文庫、1988(1969)年。

『純粋経験の哲学』
岩波文庫、2004年。

 プラグマティズム、宗教心理学、多元的哲学など、さまざまな論点が可能ですが、最近、ジェイムズについて読み考える機会が少なくありません。20世紀のキリスト教思想でも、ジェイムズはかなり注目された思想家でした。たとえば、トレルチやティリッヒなどです。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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