黒人神学の動向2

 黒人神学の代表と言えば、ジェームズ・コーンが挙げられますが、続く世代の中で、有名なのが、コーネル・ウェストであり、著作の邦訳もなされています。従来の黒人神学の範囲を大きく超えた領域で積極的に発言し行動しているのが特徴であり、神学者と言うよりも哲学者という知られているでしょうか。今回取り上げるのは、すでに邦訳が『民主主義の問題』として存在するものですが、原著の方の目次は次のようになります。

Cornel West,
Democracy Matters. Winning the Fifht against Imperialism,
The Penguin Press, 2004.

1. Democracy Matters are frightening in our time.
2. Nihilism in America
3. The deep democratic tradition in America
4. Forging new Jewish and Islamic Democratic identities
5. The crisis of christian identity in America
6. The necessary engagement with youth culture
7. Putting on our democratic armor

Acknowledgements
Index
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黒人神学の動向

 最近、授業などとの関係で、黒人神学について検討を行う中で、いくつかの文献を入手した。必ずしも、最近のものではありませんが、紹介します。

Theodore Walker, Jr.,
Empower the People. Social Ethics for the African-American Church,
Authors Choice Press,1991.

Abbreviations
Acknowledgements
Preface

Chapter One
Social Location, Social Ethics, and Black Theology

Chapter Two
Freedom as Empowerment

Chapter Three
The Ethic of Breaking Bread

Chapter Four
The Fruitful Multiplication of Righteousness

Chapter Five
Power to the People

Chapter Six
Servant of the People

Postscript
Index

 テオドール・ウォーカーに著作に最初に出会ったのは、Theodore Walker Jr., Mothership Connections. A Black Atlantic Synthesis of Neoclassical Metaphysics and Black Theology, State University of New York Press, 2004. であったが、これ以降の著作が確認できなかったので、時間を遡ってみた。黒人神学における教会的な民衆神学というべき議論である。

アフリカとキリスト教

 20世紀に急成長したことで、知られるアフリカ、特にサハラ以南アフリカは、21世紀に、キリスト教の中心的な地域として成長することが期待され、予想される地域である。キリスト教研究にとって、アフリカ研究の意味は少なくない。しかし、その一方で日本におけるアフリカのについてに知識、特にその歴史についての知識は決して十分ではないのが実情と思われる。現在の学校教育にこの点を期待することが現実的かは別にして、しっかりしたアフリカ史が必要なことは疑いもない。
 読みやすくしっかりしたアフリカ史、しかも通史として刊行当時話題になったのが次の文献である。アフリカのキリスト教について考えるにも、このあたりからスタートすることがよいのではないだろうか。

宮本正興・松田素二編
『新書アフリカ史』
講談社現代新書、1997年。

はじめに──アフリカ史に学ぶ

第Ⅰ部 アフリカと歴史
  第一章 アフリカ史の舞台
  第二章 アフリカ文明の曙

第Ⅱ部 川世界の歴史形成
  第三章 ザイール川世界
  第四章 ザンベジ・リンポポ川世界
  第五章 ニジェール川世界
  第六章 ナイル川世界

第Ⅲ部 外世界交渉のダイナミズム
  第七章 トランス・サハラ交渉史
  第八章 インド洋交渉史
  第九章 大西洋交渉史

第Ⅳ部 ヨーロッパ近代とアフリカ
  第一〇章 ヨーロッパの来襲
  第一一章 植民地支配の方程式
  第一二章 南アフリカの経験

第Ⅴ部 抵抗と独立
  第一三章 アフリカ人の主体性と抵抗
  第一四章 パン・アフリカニズムとナショナリズム
  第一五章 独立の光と影

第Ⅵ部 現代史を生きる
  第一六章 アフリカの苦悩
  第一七章 二一世紀のアフリカ

参考文献
執筆者紹介

 新書とは言え、参考文献まで含め、600頁近い文献であり、学ぶことが多い企画である。


アメリカとキリスト教

 アメリカ合衆国はしばしばキリスト教国とも呼ばれるが、その適否は別にして、アメリカとキリスト教の両者が密接な関わりにあることは否定できない。この問題は、当然、キリスト教研究・アメリカ研究では多くの蓄積があるテーマであり(たとえば、芦名定道「第5章 神話と民族」のブックガイド(芦名定道『宗教学のエッセンス』北樹出版、1993年)を参照)、日本における導入的な文献としては、次のものがまず参照されるべきであろう。

・森考一 『宗教からよむ「アメリカ」』
 講談社選書メチエ、1996年

・栗林輝夫 『現代神学の最前線──「バルト以降」の半世紀を読む』
 新教出版社、2004年。

・宮平望 『現代アメリカ神学思想──平和・人権・環境の理念』
 新教出版社、2004年。

・森本あんり 『アメリカ・キリスト教──理念によって建てられた国の軌跡』
 新教出版社、2006年。
・森本あんり 『反知性主義──アメリカが生んだ「熱病」の正体』
 新潮社、2015年。

 現在の動向も含めて、『福音と世界』に連載中の、吉松純さんの「アメリカの神学と教会のいま」も、おもしろい。
 

Web紹介、再洗礼派研究

 久しぶりのWeb紹介です。研究に関連してはもちろん、そうでなくとも、さまざまなWebでの情報を参考にすることが多くあります。今回は、「ミュンスター再洗礼派研究日誌」です。
 このサイトは、以前に本ブログでも紹介した、『旅する教会──再洗礼派と宗教改革』(新教出版社)の編集者のお一人が作成しているものですが、再洗礼派をはじめ、キリスト教研究に関連して、有益な情報が掲載されています。

 今回、このサイトを紹介しようと思ったのは、「4月26日」の日付の記事として、「日本語の再洗礼派・宗教改革少数派文献リスト」が掲載されたからです。専門の研究者でないと、日本語文献とは言え、こうした情報を集約することはなかなか困難です。

「再洗礼派に関心があり、もっと色々調べてみたいという方のために、日本語で読める再洗礼派関連の文献リストを作ってみました。まだまだ網羅的なリストになっていませんが、これから暇を見て随時追加していこうと思います。

1990年代半ばまでのミュンツァー、カールシュタット、農民戦争、再洗礼派に関する文献については、『宗教改革著作集15 教会規定・年表・地図・参考文献目録』1998年、210-222頁にまとめられているので、こちらも是非ご参照下さい。」

 今年は、宗教改革500周年ということで、さまざまな企画がなされていますが、再洗礼派についても視野を広げてはいかがでしょうか。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、今後開設の別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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