キリスト新聞より

 KiriShin(The Kirisuto Shmbun, キリスト新聞、第3459、Nov 21. 2017) が届きました。12月のような寒さとなっており、京都は、先ほどまで雨が降っていました(今日は天候回復とのことですが)。今週後半は、京都大学は11月祭ですが、この時期にやる予定の仕事が入っているため、わたくしには授業がなくてもあまり関係ありません。できれば、日曜日の軍事研究の集会には出たいのですが、それもやや難しいスケジュールです。学園祭も大きく変わって現在に至っていますが、来年からは、さまざまな変化が生じそうな雲行きです。

<第01面>
・「ボクらは何を学んできたのか」
 戸部悠世(とべ・さいよ。東京神学大学)、大野至(おおの・いたる。関西学院大学)、桑島みくに(くわじま・みくに。東京基督教大学)。学校×教育×神学 座談会。

 第一面はその号の中心テーマあるいは中心的なニュースの提示と関連の写真によって構成されます。
 
<第02面>
「〝言葉にして伝える訓練できた〟」「キリスト者としての生き方、集団で生活する意味問う」
 第01面の座談会の続き。一面の高校生活から、大学進学の経緯へ。

 座談会という形式は、ときどき試みると面白い。もちろん、中身が問題ではあるが。

<第03面>
「News/ニュース」「Topics/トピックス」:
・神学:「95カ条は「悔い改め」のすすめ 宗教改革記念日にルター研講演会」
・社会:「激変するメディア環境と編集者 「ネット炎上」は現代の「魔女狩り」」
・声明:「「核兵器のない平和な世界へ」 日本宗平協が宗教者アピール採択」
・海外:「ルーテル世界連盟とカトリック教会 「一致へのさらなる歩みを」」
・海外:「気候正義の行動のためWCCなどが「共同呼び掛け」」
・海外:「核兵器廃絶と軍縮をめぐり バチカンで国際シンポジウム」
・海外:「ロシア正教会のキリル総主教 ルーマニア初訪問」

<第04面>
・「宗教リテラシー向上委員会」:「ヒエロファニーポケモンGO」 川島賢二 (農村伝道神学校教師)
 「ポケモンGOにハマっている」「わたしにとってちょっとしたヒエロファニーだった。」
 「確かにこれは昆虫採取で味わった感動だ。」「中高年の一群がこのゲームの愛好者の一方の極だ。」
 「他方の極には20代の若者からなる熱烈な一群がいる。」
 「このゲームの持つ宗教性」「比較宗教学的にもたいへん興味深い。」

 ポケモンGOの愛好者は近くにもいるので、こうした分析は面白い。しかし、どうせ宗教的にやるのならば、もっと大胆な分析・理論化もできるように思われる。もし、ポケモンGOの宗教性を論じるとすれば、それは、現代の宗教の「個人化」の動向において、現代社会論とセットで議論してはどうだろうか。
 
・「縦断列島 書店員日記」: 「ごめんね、ルターさん」 内藤優佑(CLCブックスお茶の水店(東京))、次号は大阪キリスト教書店。

 「書店員日記」は、いつくかの大きめの書店をまわっている、ということらしい。

<第05面>
・「置かれた場所は途上国」:
 ネパール 下 「ここが変だよ!不思議な国」:加藤奈保美

 ネパールと言えば、写真の写った、ヤギ。ヤギ銀行はその後どうなったのだろうか。

・「東アジアのリアル/East Asian Perspectives」:
 「韓国内の中国人・中国語礼拝」 李恵源(い・へうぉん)

 たしかに、韓国に住む中国人の歴史は長い。

<第06面>
・「伝道宣隊 キョウカイジャー+αアルファ」
 「マー君の居場所」 キョウカイレッド

 居場所、これはキーワードだ。
 
<第07面>
・キリスト教学校特集
 関西学院大学神学部 「明日はキリストのために ~充実と展開を目指して~」

・「Information/インフォメーション」

<第08面>
 今回は、第一面、第二面に続き、座談会。
 「潜在的な「求め」に関わってきけたら」「大学・神学校の枠を超えた相互交流に期待」
 
 神学部・神学校入学後のこと。個々の大学を超えた相互交流の場として、学会・学術大会は存在するはずなのだが。なかなか機能していないのが現実か。日本のキリスト教はいつから相互交流が下手になったのだろうか。
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『学術の動向』より

『学術の動向』 2017. 11 (日本学術会議)が届きました。
 日本学術会議第24期がスタートして、10月の総会で、山極壽一京都大学総長が会長に選出されました。今回は、冒頭に、このことと、新会長の就任の挨拶が掲載されています。続く内容は、二つの特集による構成です。いずれも、気になるテーマです。

【特集1】 ジェンダーと科学の新しい取り組み
・「自然科学、医学、工学におけるジェンダード・イノベーション」 (Londa Schiebinger、訳:小川眞里子)
・「自然と文化の間にあるジェンダー」 (山極壽一)
・「多様性が拓くイノベーション」 (浅川智恵子)
・「評価の活用による研究におけるダイバーシティ推進」 (藤井良一)
・「男子の学力低下問題をめぐって」 (伊藤公雄)
・「ジェンダー視点からスポーツを見直す」 (井野瀬久美恵)
・「現代美術におけるマイノリティの可能性」 (荒木夏実)
・「アジアの深刻な課題対応におけるジェンダー──農業協力の現場から」 (伊藤香純)
・「ブータン王国における国民総幸福量とジェンダー」 (Kinlay Tshering、訳:石川幹子)
・「ジェンダー平等は持続可能な社会とすべての人々の幸福に不可欠──ジェンダーサミット10総括としての東京宣言とこれからの行動計画」 (渡辺美代子)

 ジェンダーをめぐる問題は、学術分野でも、とくに宗教・キリスト教研究ではかなり問題的である。詳細なデータとその分析が不可欠であるは当然として、やはり男子の学力低下か・・・。

【特集2】 初等中等教育における英語教育の課題と可能性
・「シンポジウムの成果と今後の課題」 (金山富美)
・「外国語としての英語という視点の共有」 (大津由紀雄)
・「「英語の授業は基本的に英語で行う」方針について」 (鳥飼玖美子)
・「文字の活用・書きことばの活用」 (伊藤たかね)
・「政策策定の現場から──新学習指導要領における外国語教育における取組」 (圓入由美)
・「教育の現場から──小学校学級担任の英語力・指導力を考える」 (伊藤摂子)
・「次期学習指導要領における英語教育の課題」 (鳥飼玖美子)
・「次期学習指導要領から見た英語教育の今後の課題」 (大津由紀雄)

 英語教育は、確かに初等と中等、そして大学では、考えるべき課題・問題は異なるだろう。英語力が一つの指標になっていること、なり得ることは、大学、大学院では肯定できる。しかし、問題は、英語以前のようにも思われるが、取り組むべき問題の優先順序から考えて、結局、現場とは異なるところで、教育とは異なる視点から基本方針が決まってしまい、現場はその影響をかぶるという構造は変わっていないのではないか。何か、肝心の議論が抜けている。

聖書博物館

 本日の日経電子版に、「米首都に聖書博物館、キリスト教保守派が出資」との記事が掲載された。

 <冒頭部分より>
「多くの博物館や美術館が集まる米首都ワシントンの中心部に17日、「聖書博物館」がオープンした。総床面積約4万平方メートルの博物館は「あらゆる宗教、宗派、無宗教の人も歓迎する」としている。ただ、キリスト教保守派の実業家が主要な出資者であることなどから、一部で議論も呼んでいる。」

 ワシントンの名所になるのかはわからないが、入場料は無料で、しかし寄付が勧められるとのことである。

雑誌紹介18

 昨日に続き、雑誌紹介です。今回は、わたくし個人に寄贈いただいたものです。

慶應宗教研究会
『宗教研究』 第30集
2017年10月。

巻頭言 「活動30年」に思う (間瀬啓允)

第6回 間瀬スタディグロープ 合同研究発表会
 「傘寿の賀の祝い」に思う〈開催の挨拶〉
     (間瀬啓允)
 慶應宗教研究会よりご挨拶・プログラム〈全体紹介〉
     (慶應宗教研究会)
 二大教育者「福沢諭吉・新島襄」とヒック先生──寒梅の漢詩が結ぶもの〈レジメ〉
     (若林裕)
 若き西田幾多郞の宗教観〈レジメ〉
     (石神豊)
 「水牛神学」と小山晃佑〈レジメ〉
     (上村敏文)
 救い──ファウストを読んで〈レジメ〉
     (稲田実)
 ケアの場に死者が訪れるとき〈資料による概略紹介〉
     (坂井祐円)
 〈発表シーン・懇親会風景(写真)〉
 私の方丈記──仏教と現代社会の観点から〈研究ノート〉
     (村上紀美子)

30集に寄せて──忘れ得ぬこと・これまでの歩み・所感
 思い出のヒック先生 (間瀬啓允)
 30集に寄せて・これまでの歩み(写真) (慶應宗教研究会) 
 ジョン・H・ヒック教授での出会いから30年 (今井英夫)
 トインビーの宗教論──50年代の2つの記念講演から (石神豊)
 独我論という問題:ヒックの場合 (橘田直樹)
 Is John Hick's Religious Pluralism Acceptable to Muslim?
   ジョン・ヒックの宗教多元主義はムスリムに受け入れられるか (木村智)
 所感-「宗教研究」 30集に寄せて〈コメント集〉
    小川清之・岡村洋子・萩原真砂子・北村秀穂・佐谷妙子

諸研究・論文
 この世は美しいか──神の存在について (稲田実)
 マイスター・エックハルトと現代 (鈴木安夫)
 技術哲学試論(v.4) (南雲功)
 内村鑑三の平和観 (渡邉章子)

アクティビティ・諸記録の考察 
 平和に向けて世界の宗教協力
     シカゴ万国宗教会議(1893年)から、インド国際自由宗教連盟(IARF)世界大会
    及び国際自由宗教女性連盟(IALRW)100周年(2010年)まで
      (横田佳代子)

活動案内
 主な活動一覧
 〈コラム〉漢詩「同窓会 福沢諭吉作」  (丹下和幸)
 今後の活動・投稿案内・会員募集
 扉の写真・編集後記
 入会申込書
 規約

 間瀬先生の慶應大学でのゼミが母体になった研究会の活動の成果である。慶應大学退職後も、このように持続的に続けられた研究会活動に敬意を表したい。教師と学生との学問を介した長年の貴重な交流、うらやましい限りである。
 ヒックについての継続的な取り組みという点でも、日本の宗教研究における貴重な場となっている。

雑誌紹介17

 わたくしが所属する京都大学キリスト教学研究室あるいは京都大学基督教学会には、さまざまな大学や学会から、かなりの数の研究雑誌や紀要の贈呈があります(それとは別に、わたくし個人に寄贈いただくこともありますが)。今回は、研究室に最近御寄贈いただいた雑誌を紹介します。

日本旧約学会
『旧約学研究』
2017年第13号。

会長講演
 申命記史家(たち)の王朝神学 (山我哲雄)

論文
 1517年─2017年:500年目に思う旧約学の課題 (手島勲矢)

シンポジウム「旧約聖書の翻訳をめぐって」発題
 新共同訳聖書が目ざしたものとその限界 (大野惠正)
 近年聖書翻訳の原則─総論と各論 (飯謙)

日本旧約学会規約
執筆者紹介

 論文については、先日、著者よりの抜刷をいただいておりました。旧約学については、自分だけでは手が回らないことが多くありますので、雑誌などを通して学ぶ機会があることは大変助かります。
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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