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ワークショップのお知らせ・追加2

 明日に迫った、「ワークショップ」のお知らせ・追加のさらに追加です。(こうした「お知らせ」を書きながら、ワークショップの発表内容の詰めを行っています。)
 
 わたくしの発表「アジア太平洋地域のキリスト教の相互交流―アメリカ・ハワイ、日本・沖縄、台湾―」は、「太平洋地域のキリスト教・移動と交流・資料」という問題をめぐる議論の動向を紹介し、今後の研究を展望することを目指しますが(新たな資料の発見や新しい専門的知見の提示などではなく)、そこで、触れる予定の文献は以下の通りです。

<関連文献1>
A.キリスト教界とその関連
・歴史学研究会編『巡礼と民衆宗教』
  青木書店、1999年。
・関哲行『ヨーロッパの中世4 旅する人びと』
  岩波書店、2009年。
・大木英夫「環太平洋のプロテスタンティズム」
  (古屋安雄/大木英夫『日本の神学』ヨルダン社、1989年)
・富坂キリスト教センター編『鼓動する東アジアのキリスト教──宣教と神学の展望』
  新教出版社、2001年。
・瀧澤克彦『越境する宗教──モンゴルの福音派』
  新泉社、2015年。

B.宗教学・民衆宗教
・井上順孝『生みを渡った日本宗教──移民社会の内と外』弘文堂、1985年。
・武内房司編『越境する近代東アジアの民衆宗教──中国・台湾・香港・ベトナムそして日本』明石書店、2011年。
・李元範・櫻井義秀編『越境する日韓宗教文化──韓国の日系宗教・日本の韓流キリスト教』北海道大学出版会、2011年。
・三木英・櫻井義秀編『日本に生きる移民たちの宗教生活──ニューカマーのもたらす宗教多元化』ミネルヴァ書房、2012年。
・桂島宣弘編『東アジア 遭遇する知と日本──トランスナショナルな思想史の試み』
   文理閣、2019年。

<関連文献2>
・沖田行司編『ハワイ日系社会の文化とその変容──一九二〇年代のマウイ島の事例』ナカニシヤ出版、1998年。
・森田雅也編『島国文化と異文化遭遇──海洋世界が育んだ孤立と共生』関西学院大学出版会、2015年。
・三野和惠『文脈化するキリスト教の軌跡──イギリス人宣教師と日本植民地下の台湾基督長老教会』新教出版社、2017年。
・一色哲『南島キリスト教史入門──奄美・沖縄・宮古・八重山の近代と福音主義信仰の交流と越境』新教出版社、2018年。
・ヒロ・ヒライ、小澤実編『知のミクロコスモス─中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』中央公論新社、2014年。
・佐藤吉昭『キリスト教における殉教研究』創文社、2004年。
・米井力也『キリシタンの文学─殉教をうながす声』平凡社、1998年。
・岩野祐介「海を越えるキリスト教──海を隔てた文化交流の結果としての無教会主義を捉える試み──」
(森田雅也編『島国文化と異文化遭遇──海洋世界が育んだ孤立と共生』関西学院大学出版会、2015年)
・田川建三『書物としての新約聖書』勁草書房、1997年。
・出村彰「東北学院と福音主義──福音宣教と学校教育」
(佐藤司郎・吉田新編『福音とは何か──聖書の福音から福音主義へ』教文館、2018年)。

 
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ワークショップのお知らせ・追加

 すでに、本ブログにおいて、今週土曜日(1月11日)のワークショップの案内を行ったが、若干の説明を追加したい。
 このワークショップは、文学研究科の英語学英文学専修の家入先生(英語史)を中心に、それにわたくしがキリスト教研究の視点で協力する形で企画された。これまでにあまり例のない組み合わせであり、どのような研究の展望が開かれるかは、今回のワークショップ次第であり、その点、きわめて楽しみである。新しい研究を展望するというのが、今回の最大のねらいである。

 しかし、これまでのキリスト教研究との関係については、十分に説明可能であり、その点について、わたくしの発表の趣旨と合わせて説明しておきたい。
 わたくしの発表は次のようなものである。
 芦名定道 「アジア太平洋地域のキリスト教の相互交流――アメリカ・ハワイ、日本・沖縄、台湾」

 これだけでは、何が論じられるかについて、漠然として捉えにくいと思われるが、議論(30分)は、次の順序で進められる。

1.はじめに
2.キリスト教と移動・交流の意義
3.太平洋地域のキリスト教
4.むすび

 1と2は、キリスト教研究という視点から、「移動・相互交流」という問題の意義を論じる発表全体の導入になる。ここでは、歴史的な事例を参照しつつ、キリスト教という宗教にとって、移動・相互交流が基本的な存在様式の一つであることが示される(キリスト教は移動する宗教である)。この議論の中で、近代以降のキリスト教にとっての、アジア太平洋地域の意義が言及される。

 この1と2を受けて、発表の本論は、「3」である。ここで、「太平洋地域」(「アメリカ・ハワイ、日本・沖縄、台湾」)におけるキリスト教の移動・相互交流が扱われることになるが、もちろん、これはわたくしの専門領域ではない。議論は主に最近の研究動向を紹介し分析するという形を取ることになる。ここで示さねばならないのは、「資料と活用」という視点から何が言えるかである。これがもっとも難しい点であるが、今のところ、「4」で、宣教師の残した書簡を中心とした資料の意義について触れ、可能ならば、聖書翻訳という問題において、言語の問題との接点が示せればと考えている。

 必ずしも明確な方向性が確立された研究テーマを扱うというののではなく、今後の研究の可能性を探るという趣旨であるので、それぞれの研究関心から、ワークショップに参加いただければと考えている。

ワークショップのご案内

 アジア太平洋地域キリスト教関連資料活用ネットワークによるワークショップが、今週土曜日に開催されます。
 すでにまとまった研究成果が存在する研究テーマではなく、今後、どんな研究が可能かという可能性を探るワークショップです(もちろん、一つ一つの研究発表は、充実したものとなるはずです)。言わば、キリスト教研究と英語学研究のコラボであり、全体としてどんな可能性が明らかになるかがポイントです。
 わたくしをはじめ、京都大学キリスト教学研究室に関わり方々も発表しますので、関心のある方は、ご参加ください。
 参加費無料、予約不要。

・テーマ: 「移住と伝播――アジア太平洋地域におけるキリスト教関連資料、およびその活用」
・日時:1月11日(土)午後13時30分~18時
・会場:京都大学文学部校舎2階第6講義室(吉田キャンパス本部構内)

・プログラム
開会 家入葉子 (13時30分~13時40分)

参加者による報告①(13時40分~14時40分)
洪伊杓 「19-20世紀朝鮮半島における日米キリスト者の移住と伝播」
芦名定道 「アジア太平洋地域のキリスト教の相互交流――アメリカ・ハワイ、日本・沖縄、台湾」

休憩(14時40分~14時50分)

参加者による報告②(14時50分~16時20分)
家入葉子・福永眞理子・守家輝 「19世紀ハワイのキリスト教関連資料のコーパス化、およびその言語分析」
朝日祥之 「ハワイの日本語形成における社会ネットワークと宗教の役割」
Stig Lindberg 「ハワイのキリスト教コミュニティと日本人――安藤太郎(在ホノルル日本国総領事)を中心に」

休憩(16時20分~16時30分)

参加者による報告③(16時30分~17時30分)
吉田亮 「19世紀末~20世紀初頭、ハワイ・日本プロテスタント関係史――O. H. Gulickを中心に」
廣部泉  「シドニー・L・ギューリック――日米関係改善に向けて」

全体討議(今後の展望)(17時30分~17時50分)

閉会 芦名定道(17時50分~18時00分)

  

コロキウム・パトリスティクムの案内

 今年のコロキウム・パトリスティクム(教父学討論会) の案内が届きましたので、本ブログにも掲載します。開催日が近づいてあたりで、もう一度、再掲する予定です(忘れなければ)。

日時: 2019年11月16日(土)14:00~17:30
場所: 京都大学文学部新館二階、第3演習室
会費: 500円(学生 無料)

研究発表:
 平野和歌子氏「アウグスティヌスのキリスト論におけるpotestasの考察」
 加藤哲平氏「聖書の校訂記号:オリゲネス、エピファニオス、ヒエロニュムス、アウグスティヌス」

懇親会:17:45~20:00

 このコロキウムは、水垣渉先生を中心に、わたくしが大学院生になった頃に始められたもので、35年くらいの歴史があります。この間、さまざまな研究者に発表いただき、また京都大学キリスト教学研究室から教父を専門にする研究者が生まれました。わたくしも、学部生時代から、水垣先生のオリゲネス演習に参加していた関係で、このコロキウムの初めから出席しています。
 この間、形態においてはさまざまな変化がありましたが、秋に研究会を開催するという形が基本です。しかし、残念なことに、コロキウムの記録がきちんと存在しないため(そのときどきの連絡担当者は、自分が担当の時の記録を手元に保存しているかもしれませんが)、貴重な活動が今では解らなくなっているように思います。現時点で、集められる限りの記録を収集しておくことが望ましいとは思うのですが、なかなか実行できずにいます。

「研究会」などについてのお知らせの仕方について

 これまで、わたくしが関わる学会や研究会については、「ようこそ 芦名研究室へ」(研究と授業に関わる情報を掲載)の中に「お知らせ」の頁をつくり、そこで掲載してきた。しかし、少し以前に、このHPの内容の整理し、学会や研究会についてのお知らせは、同じHPのトップページに、「Infromation」の欄をつくり、そこに、これまでよりも、簡略的な仕方で掲載することになった。
 本ブログでも、研究会や学会のお知らせや報告を随時行うのは、これまで通りであるが、「お知らせ」は直前になることが多く、より先の情報については、「ようこそ 芦名研究室へ」のトップページをご覧いただきたい。

 こうした研究会や学会関係の情報を、どの程度、どのような仕方で、お知らせするかは、さらに検討の余地があると考えている。
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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