日本学術会議について

 本ブログでも、日本学術会議『学術の動向』については、簡単な紹介を行ってきたが、第23期が終了になるので、別の角度から紹介を行っておきたい。
 それは、News Letterの発行であり、例えば、哲学思想関係の研究者が属する第一部会のニューズレターは、学術会議のHPで、公開されている。
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/1bu/index.html の頁の後半で部分からPDFファイルをダウンロードできるようになっている。(わかりにくい気もするが・・・。)

 ニューズレターの最新号の冒頭の杉田さんによる挨拶文は次の通り。

「第一部長 杉田 敦

 今期の活動も間もなく終わりとなります。この3年間を振り返りますと、何と言っても、人文・社会科学の振興に関して、第一部から発信したことが特筆すべき成果として挙げられます。ジェンダー平等の推進についても、重要な進展が見られました。
 現在の政治・社会状況では、ある限られた人間集団にとっての、ある限られた時間の中での「利益」が専ら追求され、人類の普遍的な価値の探究は等閑視されがちですが、こうした趨勢に抗して、人文・社会科学的な知見にもとづく、深い学術の展開が求められています。
 国立大学での運営交付金の減額や人文・社会科学分野の縮小は由々しき問題ですが、それに加えて、軍事研究のような特定分野への予算が劇的に拡大する一方で、他分野の研究は困難になりつつあります。このような、時の政府の恣意的な判断にもとづく学術への介入は、建設的な効果をもたらしません。
 今期は、日本学術会議全体の課題として、安全保障と学術との関係についても審議しましたが、そこで問題となったのも、まさにこうした、学術の「動員」に抗して「学問の自由」と学術の健全な発展をどう守るかという論点でした。
 10月からの次期においても、上記の諸課題には基本的には変化はないと思います。日本学術会議の中で、歴史的な視点、哲学的な視点、そして制度的な視点など、独自の視点を有する第一部の活動が必要です。
 会員として残る皆様のご活躍に期待します。そして、すべての皆様、本当にお疲れ様でした。
末筆ながら、小森田前部長と恒吉前幹事、私を支えていただいた三成副部長、小松幹事、藤原幹事、終始連携していただいた井野瀬副会長、そして事務局各位に感謝をささげます。」

 そのほかに、17頁からは、第一部幹事 藤原聖子さんによる、「世界人文学会議(World Humanities Conference)報告」も、掲載されている。

 日本学術会議について、必ずしも、一般の研究者の関心は高いとは言えないようにも感じているが、有益な情報も少なからず発見でき、たまに、HPを覗いてみるのはいかがであろうか。
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メールを見ることができません

 日本宗教学会・学術大会のため、昨日から東京(東京大学) に来ています。しかし、新幹線のなかでパソコン(タブレット)が故障してしまい、昨日からメールを見ることができない状態が続いています。
 ブログのアップはなんとは、ホテルのPCで行いましたが、メールはセキュリティの関係で見ることができません。急ぎの連絡をいただいている方は申し訳ありませんが、明日(17日)の夜までお待ちください(台風が接近しており、やや無事に帰れるか不安ですが)。学会のことも、明日改めて、記事をアップいたします。

大学院進学説明会 in 東京

以前にお知らせした「大学院進学説明会」について、再度、掲載いたします。今月の23日に開催ですが、詳細は、下記の通り。

 京都大学大学院文学研究科の思想文化学専攻では、京都での説明会に加え、東京でも、説明会の開催を予定しています。関心のある方(あるいはお知り合いの中に関心のありそうな人がおありな方)は、以下の日程と場所に注目ください。キリスト教学専修は、この思想文化学専攻に含まれます。わたくしも、この説明会で、キリスト教学専修の説明をいたします。

<京都大学大学院文学研究科・思想文化学専攻>
大学院進学説明会

日時:2017年 9月23日(土) 午後1時から4時
場所:日本教育会館 第3会議室 http://www.jec.or.jp
    地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分

内容:
 第一部 思想文化学専攻の紹介
    思想文化学専攻の魅力
    各専修と教員
    学生生活
    学生支援
    海外交流
    修了後の進路
    入学者選抜試験 などについて
 第二部 専修別相談コーナー

 問い合せ先:京都大学文学研究科教務掛
         075-753-2710
         https//www.gun.kyoto-u.ac.jp 

どのくらいの来場者があるのか、心配ですが、大学院で思想研究、特にキリスト教研究を考えている方は、ぜひ、ご来場下さい。これまでは、メールでの問い合わせか、京都のわたくしの研究室にお出でいただくかでしたが(もちろん、こうした問い合わせは可能です)、今回は、直接、東京でお会いできます。

今年度の集中講義

 京都大学のキリスト教学専修では、通常の授業でカバーできない分野の研究について、毎年、非常勤講師による集中講義を企画しています。今年度は、青山学院大学(総合文化政策学部)の茂牧人先生による、集中講義が、本日より、4日間の日程でスタートしました。
 教室・場所:総合研究2号館第11演習室
 テーマ: 否定神学と<形而上学の克服>―ハイデガーとシェリングの場合―

<シラバス・概要>
近年日本でもハイデガーとキリスト教神学との関係について論じられるようになってきた。講義担当者は、ハイデガーの存在や神の思索は、否定神学の伝統の中に位置づけられるものであり、その観点からみるときに、<形而上学の克服>のモチーフを闡明することができることを論証する予定である。
また、さらに、ハイデガーからシェリングの神の思索へとたどることによって、シェリングの思索も、否定神学の伝統に属すること、そこから<形而上学の克服>を遂行できることを明らかにしたい。

 講義する先生も受講者も、集中講義は心身共に大変ですが、実りある講義になることを期待しています。

 なお、今年度の夏期(前期)の集中講義としては、先週から今週にかけて(午後の時間帯)、手島勲矢先生のヘブライ語(初級)の集中講義が、キリスト教学研究室で行われています。

 夏は、研究に集中できる貴重な時ですので、暑さに負けず、有意義にお過ごし下さい。

雑誌紹介13

このブログでの紹介が遅れましたが、京都大学基督教学会の学会誌を紹介します。

京都大学基督教学会
『基督教学研究』 36 号
2017年。

論文
「人であるかぎり人を愛する――偽クレメンス文書『講話』におけるフィランスロピア論――」
(土井健司)

「西谷啓治とパウル・ティリッヒの歴史理解――「空」と「カイロス」――」
(鬼頭葉子)

研究
「ガダマーとブルトマン――解釈学的構造を軸にして――」
(岡田勇督)

「カントの宗教哲学における倫理的公共体と義務としての最高善の促進
――宗教哲学から社会哲学への移行とその問題――」
(南翔一朗)

「前期P・ティリッヒにおける「突破」について」
(平出貴大)

「翻訳理論からの訳語論争考察――ナイダの動的等価理論の場合――」
(金香花)

「R・R・リューサーのフェミニスト神学におけるマリアをめぐる考察」
(張旋)

彙報

 やや遅くなりましたが、無事に刊行できました。
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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