『アジア・キリスト教・多元性』15号刊行

 昨日は、『キリスト教学研究室紀要』の新刊についてお知らせしましたが、わたくしあるいはキリスト教学研究室によっても関係が深い、「アジア・キリスト教・多元性」研究会の『アジア・キリスト教・多元性』15号についても、お知らせしたいと思います。この研究会は、以前は、京都大学キリスト教学研究室を会場で開催していましたが、研究会としての組織を独立させる過程で、会場を京都大学の外部に移し、現在は、NCC宗教研究所をお借りして、月一回の研究会を開催しています。また、年度末には、一年の研究成果を電子ジャーナルとして刊行しています。今回、お知らせするのは、その15号です。
 すでに、次のアドレスで公開しておりますので、そこからそれぞれの論文をご覧いただけます。

・研究会HP:https://sites.google.com/site/asiachristianity/journals
・京都大学学術情報リポジトリ:http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/224790

内容は以下の通りです。
<特集論文:「国学者『松山高吉』のキリスト教受容と宗教理解」>
序   (洪伊 杓)
「松山高吉 ―その生涯と資料調査の現状―」 (岡田勇督)
「松山高吉の伝統宗教理解 ―「神道・儒教・仏教」三教を中心に―」 (洪伊杓)
「松山高吉の聖書翻訳原則 ―受容者としての聖書翻訳者―」 (金香花)
「国学者、松山高吉の日本語聖歌・讃美歌の翻訳と創作 ―語彙と詩形を中心に―」 (長畑俊道)
コメント (岩野祐介)

<論 文>
「南原繁における福沢諭吉 ―宗教固有の意義をめぐる哲学批判の射程―」 (柴田真希都)
「中動態の文法から見えてくるもの ―十字架の聖ヨハネの「詩作」から―」 (髙橋勝幸)
「文化統治期(1920-30年)における韓国キリスト者の〈内地=日本〉認識」 (洪伊杓)
「淵澤能惠の朝鮮女子教育 ―淑明女学校設立における日本組合基督教会と朝鮮総督府との関係―」 (神山美奈子)
「19-20世紀東アジアにおけるキリスト教出版の諸関係と動向 ―韓国のプロテスタント教会の出版を中心に―」 (洪承杓)

<研究ノート>
「東アジア・キリスト教研究の可能性―現状と課題―」 (芦名定道)
「日英救世軍の初期幻燈上映における「場」の影響 ―娯楽と社会教化の狭間で―」 (山本美紀)

< 書 評 >
「柳父圀近『日本的プロテスタンティズムの政治思想 ―無教会における国家と宗教―』」 (渡部和隆)

2016年度 活動報告
あとがき  

 冒頭の特集論文は、昨年度の日本宗教学会・学術大会でのパネル発表を論文化いただいたものであり、この研究会の共同研究の成果というべきものです。そのほかに、論文5篇、研究ノート2篇、書評1篇が収録され、充実した研究活動をご理解いただけるものと思います。
 5月26日の午後には、この5号に関して、合評会を行います。会場はNCC宗教研究所です。
スポンサーサイト

キリスト教学研究室紀要

 2016年度の「キリスト教学研究室紀要」については、すでに、次のWeb上に掲載済みである。

  ・研究室HP:https://sites.google.com/site/kyotouchristianstudiesreports/home/kiyou
  ・京都大学学術情報リポジトリ:http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/219576

 この紀要は、基本的に電子ジャーナルという扱いになっているが、関係者のためにして、若干の冊子版も作成しており、冊子版が先日、納品された。それに合わせて、本ブログでも、改めて、内容の紹介を行いたい。

京都大学大学院文学研究科
キリスト教学専修
『キリスト教学研究室紀要』第5号
2017年3月。

 この紀要は、2016年度に行われた、「キリスト教学研究室」に関連して行われた研究を公にすることを目的として刊行されている。今回も、多くの研究成果が収録されている。論文6篇、研究ノート1篇、書評、研究動向紹介と、質量的に充実した一年であったことがご理解いただけるものと思われる。


―論文―
「現代日本における宗教哲学の構築をめざして」 芦名 定道(1)
「オリゲネス『ローマ書注解』における自由意志と心の刷新」 須藤 英幸(21)
「カセット効果と訳語論争 ―日本語訳語「神」を中心に―」 金 香花(37)
「キルケゴールにおける救済論の問題 ―『哲学的断片』「間奏曲」を手がかりにして―」 谷塚 巌(49)
「フロレンスキイにおける「単純さ」の神学的意義」 ブラジミロブ・イボウ(61)
「H. G. ガダマーの解釈学における〈有限性〉の概念」 岡田 勇督(77)

―研究ノート―
「賀川豊彦「の」問題」 波勢 邦生(91)

―書評―
「宮谷尚実『ハーマンと「へりくだり」の言語―その思想と形式―』」 谷塚 巌(97)

―研究動向―
「学会報告:福音主義神学協会」 岡田 勇督(107)
「学会報告:国際シュライアマハー学会」岡田 勇督(117)

あとがき(127)

クィア映画祭

 5月3日にアップした記事で、クィア神学を紹介しました。それに続いて、今年の関西クィア映画祭について、お知らせ記事を掲載します。
 関西クィア映画祭も、11回目とのことですが、すでにWeb上に日程の掲載されています。

第11回関西クィア映画祭2017

大阪・豊中・京都の3都市3会場で開催
 【大阪】9/16(土) ドーンセンター
 【豊中】9/17(日) とよなか すてっぷ
 【京都】10/27(金)〜10/29(日) 京都大学 西部講堂

 まだ、内容(上演作品・料金)は未定とのことですが、まずは、日程と場所でしょうか。京都は、やはり、京大西部講堂のようです。
 Webには日程のほかに、次の情報が掲載されていました。

最新の情報
兵庫クィア上映会
●姫路 5/21(日) 納屋工房(3枠で計5作品を上映)
●神戸 5/28(日) 神戸アートビレッジセンター(4枠で5作品を上映)

 「映画」については、本ブログでも、文化の神学の具体的なトポスとして、かなり取り上げてきましたが、本格的な議論は、これからです。

大学院進学説明会

 京都大学文学研究科は、次の世代を担う研究者の要請を中心的な目標とする大学院であり、日頃から、研究科全体で、また各専修単位でさまざまな取り組みを行ってきた。今年度、文学研究科を構成する一つの系である、思想文学系では、下記のように大学院進学説明会を開催することになった。ほかの系ではすでに行っているところがあるが、思想文化学では初めての試みである。
 当然、対象は他大学を含めた学部生ということなるが、関心のある方は、ご参加いただきたい(本ブログが、学部生にどの程度読まれているかは、心許ないところではあるが、本ブログでも取り上げておきたい。当日は、わたくしも、説明する側で参加します。お近くの心当たりの大学生にご紹介下さい)。

※事前の申し込みは必要ありません。
日時:2017年5月13日(土) 14:00〜17:00
場所:京都大学文学部 第1・2講義室 (吉田キャンパス文学部校舎)

【プログラム】
第1部 全体の説明
1.思想文化学系の魅力
2.各専修・教員の紹介
3.学生生活について
4.学生支援について
5.海外との交流について
6.修了後の進路について
7.入学者選抜試験について
8.質疑応答

第2部 各専修に分かれての説明
各専修にわかれて、選択可能な研究テーマ、修了後の進路、選抜試験に向けた勉強の方法など、より詳細な説明を行います。

 大学院を取り巻く状況は、厳しいものがあり、個々の大学院生においても同様かもしれない。この状況が変わるとすれば、国家の政策レベルでの基本的な転換が必要である(かなり以前に、本ブログでも指摘してきたように、個々の大学や個々の研究者の自助努力を超えた動向が存在する)。

京都大学基督教学会・第17回学術大会

 本日午後から、京都大学基督教学会・第17回学術大会が開催されます。この時期に学術大会は、わたくしの学生時代のあった、キリスト教学研究室のクリスマス会に遡るものですが(7月の学術大会は、以前は談話会と言いました。武藤先生のころからの恒例行事だったように昔聞いた記憶があります)、この会が来ると、クリスマスとともに、一年の締めくくりを実感させれます。この一年がどんな一年だったのか・・・。

 さて今回は、次の時間帯・会場で、まず、三人の研究発表・講演が行われます。

日時:12月10日(土)午後1時00分から
場所:京都大学文学部校舎2階・第7講義室
研究発表:
 ・張旋: R.R.リューサーのフェミニスト神学におけるマリアをめぐる考察
 ・南裕貴子 「伝道の神学」と伝道活動 ―ヴァルター・フライタークを手掛かりに―
 ・森川甫  カルヴァン 『共観福音書註解』における贖い主イエス・キリスト
              ―「カルヴァンはカルヴィニストか?」に関連して―


 このうちの三番目の森川さんの発表は、来年の宗教改革500周年を意識したもので、通常の学生の研究発表とは異なる趣旨で設定しました。もちろん、来年度は、ルターに関する講演も予定されていますが、今回は、カルヴァンです。この学会では、カルヴァンについての発表がおそらくほとんどなかったと思いますので、その点でも、新しい試みです。

 三人の発表者は、十分な準備をもって発表にのぞんでいただけると思いますが、学術大会が、参加者にとって実りあるものとなるように願っています。

 研究発表後には、懇親会が行われます。
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、今後開設の別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR