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オンライン授業のその後2

 昨日は、テキスト読解による演習については、内容説明を省略しましたが、その詳細についても、書いておきたいと思います。
 たとえば、ドイツ語テキストによるティリッヒ演習(水5)の場合は、次のようになります。
 
 演習は、前日午後(火曜日)に、演習担当者からレジュメが送られてくるところからスタートします。続く作業は次の手順です。
・レジュメに対するコメント作成。
・レジュメとわたくしのコメントを、演習メンバーに送付(水の夕方)
・演習メンバーからのコメントの受信と整理(木)
・演習メンバーからのコメントを担当者へ送付(木曜日中、あるいは金曜日午前中)
・担当者からの応答文(コメントに対する)の受信と、コメントをまとめたファイルと応答文を演習メンバーに送付(金曜日午前中)

 つまり、これまでの対面の演習で、90分の間に行っていたやりとりを、メールを介して、数日にわたって実施するということです。90分でのやりとりは、学生も教員もすばやい応答・対応が必要となりますが、オンラインでの演習では、じっくり考え不明な点を調べるなどの作業を一定の時間をかけて行うことができ、その点で、コメントし質問する側も、応答する側も、より深く問題を掘りさげることが期待できます(実際にそうなっているかは、検証を要しますが)。
 もちろん、さらなる改善は可能です。たとえば、担当者からの応答文の送付の際に、授業を担当する教員として、参加メンバーのコメントを修正し質問に答えることなどです。わたくしの場合は、ここまではできていません(教員の応答を希望する学生には、上の演習のサイクルとは別に、メールで質問してもらうか、研究室に来ていただくことになります)。

 しかし、上の説明でもわかると思いますが、この作業を丁寧に行うには、かなりの時間と労力が必要であり、なかなか大変です。
 この大変な状況が、あとしばらく続きます。
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オンライン授業のその後

 コロナ感染の影響で、日本の、そして世界の大学では、現在、基本的にオンライン形態での授業が行われている。京都大学でも、やや緩和の動き(実験や実習の授業の扱いなど)も見られるものの、前期授業はオンライン形態ということで、あと1ヶ月余りの授業は行われ見込みである。その実態調査や問題点の分析も進められつつあり、もし、後期も状況が好転しないようであれば、今度は準備を整えた上でのオンライン授業ということになるかもしれない(さらには、来年度は)。

 わたくしの方も、さまざまなタイプのオンライン形式を組み合わせて、授業を行ってきている。
 概論講義は、講義資料(例年のA42枚ではなく、A4で6枚を超える分量、基本的にこれだけでも、講義内容の把握はできるだけ可能な形にした)+音声データ(10分程度音声×4で、講義の半分弱の音声)による、いわゆるオンデマンド授業を行っている。これに課題提出をこれまで4回要求し(あと1回か2回は行う?)、期末はレポートで成績を付ける予定である。
 これに対して、特殊講義は、自習・自由学習の要素を全面に出して、かなり長い講義資料(A4で10枚を超えることもある)を毎回示して、それに掲載の関連資料(文献の引用。文献資料を別に示すこともある)を読みつつ、まとまった講義内容を理解するという形態を取っている。それに随時課題を課して(これまで4回)、最後はレポート提出を求める、というものである。

 はじめてのオンライン形態の授業と言うことで、試行錯誤しながら、以上のような形になったが、準備する側が例年よりかなり時間と労力が必要なだけではなく、受講する学生も、かなり大変だろうと思われる(実態調査では、こうした点ははっきり現れている)。オンライン授業を充実させるには、教員も学生も、授業数を絞り込んで、一つの授業にかける時間と労力の配分を考えることがポイントであろう。担当コマ数がどの程度なら、充実した授業が可能かを、考えるべきだったと思うわけであるが、今年度の授業計画をたてた昨年12月には、オンライン授業などまったく予想もしなかったため、いま考えてみると、担当コマ数が多すぎたというのが反省である。とくに、オンラインでの授業を継続するのであれば、わたくしの場合はまず演習の数を減らす必要があったと思われる(幸い、後期は1コマ経るので、状況はやや好転するだろう)。

 問題は、演習であるが、昨日から始まった第二演習(大学院生の研究発表=修論や博士論文の指導)では、Zoomを使って研究発表と質疑応答を行うオンライン授業という形が取られた。可能ならば、例年の対面方式を中心とした授業に戻りたいと考えているが、来週も、Zoomで演習が実施される。工夫しだいでは、ライブ形式でのオンライン授業でもなんとかなるといった感想である。それに対して、テキストを緻密に読み進める形での演習は、Zoomでのライブ形式よりも、通常の演習を数日の引き延ばして、メールを中心に行う方式が意外に効果的であるというのが今の実感である。問題点は、この場合、通常の演習よりも格段に手間がかかるということであるが、テキストをじっくり読むということで言えば、さらにもう一段階、時間をかければ、さらによくなるという気もしている。それには、週に2つの演習で限界であり、現在の3(それに第二演習が加わる)は多すぎる。

 ともかくも、この状況を乗り切ることが現在の課題である。

わたくしのコロナウィルス対応(授業関係)

 コロナウィルス感染拡大を受けて、3月より、状況が変化する中で、2020年度の授業について会議を重ね、授業実施形態について考えてきました。もちろん、この先の動きに応じて、新しい対応が必要になる可能性がありますが、京都大学のわたくしに関わりのある範囲では、現時点で、次のような方向になってきています。(本ブログでは、「授業関係」という新しいカテゴリを設定して、授業についての考えをまとめ確認してゆきたい。)

・授業は、5月7日から本格的に実施し、それまでは、授業についての丁寧な説明を行いつつ(授業のオリエンテーションと課題学修)、準備を進める。

・授業形態は、オンライン型ということを念頭に準備を進めるが、「講義」(概論講義、特殊講義)と「演習」とでは、オンラインの使い方は異なることになる。
 「講義」では、講義資料を口頭で説明する内容を加えて詳しめに作成し、適宜課題を課しながら進め、課題への評価や応答は、次回の講義資料の冒頭で取り扱い、双方向性を確保する。講義資料に合わせて、音声データもアップし、音声での説明を併用する。もちろん、Zoomを使った音声のみの同時配信ということで、通常の授業と余り変わらない形の授業(板書は使えません)にすることも、考えられます。京都大学文学部としては大人数となる概論講義は、Zoomを使った授業形態がよいかもしれません。

・問題は「演習」です。まだ方針を決めかねていますが、「講義」と同じ形で難しいことは確かです。テキストを学生が分担して担当し、テキストの理解を深めながら、その理解を受講者全員と共有しつつ、テキストを読み進める、というプロセスを、教室に集まって行う形態ではない仕方で、いかに実現するか、これが問題です。幸い、京都大学文学研究科の演習は少人数ですので、やや煩雑な作業が生じる可能性はありますが、Zoomを使うことなしに、何とかしようかと考えています。ただし、最大の問題は、大学院生の研究発表によって進められる「第二演習」をどうするかである。これについては、かなり基本的なところから考えないといけないように思われる。

・オンライン授業となると、教員の側の労力はもちろんであるが、学生の側でもこれまで以上の努力が必要になる。というのも、授業形態の変化は、成績評価の仕方にも及ばざるを得ないからである。たとえば、演習などで自分の担当の時は出席するが、それ以外は欠席がちであるといういった学生の成績評価は当然これまで以上に厳しくなる。学生としては、こうした点を考えて、登録授業を絞り込むことが必要になるのではないだろうか。
 
プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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