トーランスと自然神学

 現在、自然神学をめぐっては、世界的に活発な議論が行われつつある(芦名定道「自然神学」、星野英紀他編『宗教学事典』丸善出版、2010年、を参照)。この事態は、長い間、弁証法神学の影響下にあった日本のキリスト教思想からは想像しにくいことかもしれない。こうした、動向に対して先駆的な役割を果たした一人が、イギリスの神学者トーランス(あるいはトランスと表記)である。トーランスは、キリスト教古代の教父思想や宗教改革についての研究でも知られているが、英語圏を代表するバルト研究者として著名である。しかも、バルトを一般に行われているように自然神学批判者として規定するのではなく、自然神学にしかるべき位置を与えた神学思想としてバルトを論じる点で、ユニークな存在である。こうしたトーランスの思索は、次の世代、たとえば、マクグラスに受け継がれている。
 
 これまで、わたくしの手元には、トーランスの比較的新しい研究書として次の二冊があった。
Elmer M. Colyer,
How to Read T.F.T. Torrance. Understanding his Trinitarian & Scientific Theology,
InterVarsity, 2001.
Alister E. McGrath,
Thomas F. Torrance. An intellectual Biography,
T & T Clark, 1999.

 今回、新たに入手したのは、次の文献である。

MYK Habets,
Theosis in the Theology of Thomas Torrance,
Ashgate, 2009.

Introduction: Approaching T.F.Torrance and the Theme of Theosis
1 Creation and Theological Anthropology
2 Incarnation: God Became Himan
3 Partaking of the Divine Nature
4 Community and Communion
Conclusion: The 'Danger of Vertigo'?




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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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