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日本宗教学会・第70回学術大会(2)

 日本宗教学会・第70回学術大会が、台風の中、無事に終了しました。関係の皆様、お疲れ様でした。

 以下において、今回は学術大会における個人発表・パネルについて若干のコメントを書いてみたいと思います。日本宗教学会は、学術大会の研究発表の数が多く、また比較的発表時間が短いなどの理由から、学会発表が初めての学生が発表に慣れるのによい機会と言えるでしょう。今回も個人単位での発表、パネル単位での発表が無数に行われ、おそらくだれもその全貌を把握している人がいないものと思います。わたくしも、個人単位のものを15程度、パネルを一つ、聞きました。発表のテーマはもちろん、レベルも完成度も様々です。中には、わたくし自身の研究にもきわめて参考になるもの、また研究上の刺激を与え得られるものもありました。学生にとっては、自分の発表の技術を磨くとともに、同年代はもちろん、様々な研究者と知り合いになること、これが大切です。学会での知り合いを軽視する人は、大切なチャンスを取り逃がすことにもなり、社交嫌いは克服する必要があるように思います(学生を指導する者としては)。

 まず具体的に取り上げたいのは、3日目の第9部会の午後に行われた次のパネルです。
 パネル:「日本宗教の環境倫理と社会活動」
  ・小笠原宏樹「シンプルライフ普及センターの仏教理念と市民的実践」
  ・隈元正樹「現代日本の学生のモノ供養観」
  ・深田伊左夫「草の根エコ運動の現状と課題─立正佼世会の環境配慮活動─」
  ・寺田喜朗「炭素ゼロ運動にみる環境倫理─生長の家の環境方針と教団実践─」

 日本の諸宗教が環境問題へ積極的に取り組んでいることはある程度予想できたことではあるが、かなり具体的な実態と問題点がわかり、きわめて有益なパネルであった。本ブログの研究との観点で、今後様々な仕方で参照して見たい情報を手に入れることができた。これに対応する形で、日本と韓国におけるキリスト教の環境問題への取り組みについて、調査を行いたいと思う。

 次に、個人の研究発表としては、日本のキリスト教・宗教思想についての研究発表におもしろい発表が見られたこと、そして、宗教哲学をめぐり様々な観点から新しい取り組みを試みつつある研究発表に触れることができたこと、こうした点が特に印象的であった。

 来年度は伊勢の皇學館大学での学術大会とのこと、学生諸君はもちろん、わたくし自身も積極的な発表を心がけたいと考えている。(パネルの企画も考える余地があるとは思われるが、その場合には、十分な企画準備が必要になるだろう。)
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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