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ティリッヒ研究文献(31)

 英語圏でのティリッヒ研究論文集として、さらに追加したいのは、カトリック神学・思想の側からのティリッヒ研究である。今回は、比較的最近の論文集として次の文献を挙げたい(カトリックサイドからのティリッヒ研究論文集はさらに過去にも、たとえば1964年の研究論文集など優れたものがあり、機会があれば紹介したい。こうしたものに対する、副題の"New"であろう)。

Raymond F. Bulman, Frederick J. Parrella (eds.)
Paul Tillich: A New Catholic Assessment,
A Michael Glazier Book, 1994.

Foreword
Acknowledgement

Introduction

Paul Tillich in Catholic Thought: The Past and the Future (Thomas Franklin O'Meara, O.P.)
Catholic Substance and the Catholic Church Today (Ronald Modras)
'Catholic Substance' Revisited: Reversals of Expectation in Tillich's Doctrine of God (Julia A. Lamm)
The Implications of Tillich's Theology of the Cross for Catholic Theology (John C Dwyer)
Tillich's Understanding of Symbols and Roman Catholic Sacramental Theology (Kenan B. Osborne, O.F.M.)
History, Symbolism, and the Eternal life: Tillich's Contribution to Catholic Eschatology (Raymond F. Bulman)
The Kingdom of God as Utopia (George H. Tavard)
The Sociasit Tillich and Liberation Theology (Jean Richard)
Paul Tillich and the Feminist Critique of Roman Catholic Theology (Mary Ann Stenger)
Tillich's Method of Correlation and the Concerns of African Theologians (Anthony A. Akinwale, O.P.)
Paul Tillich's Theology of Prayer: An Indian Perspective (Sebathtian Painadath, S.J.)
Tillich and Contemporary Spirituality (Frederick J. Parrella)
Paul Tillich and the Future of Interreligious Ecumenism (Claude Geffré,O.P.)
A Protestant Response (Langdon Gilkey)

Postscript: Tillich in the Future of Catholic Theology

 ティリッヒとカトリック神学というテーマの広がりがわかる論文集である。象徴、類比、相関といった神学の方法論に関わるものから、神、サクラメント、教会などの神学的テーマ、そして現代のカトリック神学の諸潮流(解放の神学、フェミニスト神学、宗教の神学、現代思想など)というように、その接点は少なくない。また、ティリッヒ研究者として活躍中の論者の中に、かなりのカトリック神学者・カトリック系思想家が含まれることも、わかるであろう。さらに、ティリッヒ研究が世界的な広がりをもつことの一端も理解できるかもしれない。実際、「ティリッヒとカトリック」は追求するに値する研究テーマなのである。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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