FC2ブログ

ティリッヒ研究文献(32)

 不十分ながら、英語圏におけるティリッヒ研究論集の紹介は区切りとし、いよいよドイツ語圏の研究論集に移ることになるのであるが、その前に、日本のティリッヒ研究についても、若干、振り返っておきたい。

 わたくしは、5年ほど前に、日本のティリッヒ研究の概観を文章にし、Web上に掲載しており(http://tillich.web.fc2.com/sub8b1.htm)、それと内容的に重なることにもなるが、日本において、ティリッヒの研究論集としてあげるべきは(比較的新しいものとして)、次のものである。

1.組織神学研究所編 『パウル・ティリッヒ研究』聖学院大学出版会、1999年。
                   <執筆者>
             大木英夫、藤倉恒雄、茂洋、大島末男、高橋義文、清水正、
                   朴憲郁、芦名定道、森本あんり、深井智朗、相澤一
            『パウル・ティリッヒ研究2』聖学院大学出版会、2000年。
        <執筆者>
              ラングドン・ギルキー、古屋安雄、清水正、大木英夫、
                      茂洋、芦名定道、朴憲郁、深井智朗

2.現代キリスト教思想研究会 『ティリッヒ研究』創刊号(2000/3)~第11号(2007/3)。
    <執筆者>
  芦名定道、今井尚生、川桐信彦、近藤剛、高橋良一、
         前川佳徳、岩城 聡、加藤未知子、鬼頭葉子、石川明人、與賀田光嗣など。

 この内、『ティリッヒ研究』は、その年度の研究会(ティリッヒ研究会:https://sites.google.com/site/kyotochristianstudies/home/tillich)活動を総括する研究雑誌として刊行されたものであり、日本に学的なティリッヒ研究を導入する上で一定の寄与を行い得たと思われる。この研究会については、「学会」化することも可能であったし(今後も可能性は残っているとも思われるが)、現在は、休会のなっている。キリスト教思想におけて著名な個別思想家についての「学会」は日本においてもいくつか存在はするが、それぞれ、一定水準以上の研究会活動をコンスタントに持続するという点で問題を抱えているのではないだろうか(学会という公的形態を取ることによって、休会などの形をとるわけにもゆかず、困ったことになっている学会もあるかもしれない)。こうした小規模な学会については、日本においていかなるあり方を取るのが学問の活性化に寄与するのか、考えるべき問題点が少なくないように思われる。
スポンサーサイト



プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
08 | 2011/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR