スーザン・ジョージ(3)

 今回は、スーザン・ジョージの三回目です。一回目に紹介した1970年代の『なぜ世界の半分が飢えるのか』以来、前回紹介の1990年代『世界銀行は世界を救えるか』を経て、スーザン・ジョージは、一貫して、「意味不明な専門用語」ではなく明晰な議論によって、支配・飢餓・格差・破壊の構造を分析し対抗案を提言してきました。今回は、2010年に刊行され、翻訳が最近出た著書の紹介です。

スーザン・ジョージ
『これは誰の危機か、未来は誰のものか──なぜ1%にも満たない富裕層が世界を支配するのか』
岩波書店、2011年。

日本の読者のみなさんへ

序章 自由を選び取る
第一章 金融の壁
第二章 貧困と格差の壁
第三章 最も基礎的な必需品
 第一部 食糧
 第二部 水──最高の資本主義商品
第四章 紛争の壁
第五章 私たちの未来
 インセンティブ、報酬、上限/グリーン・ニューディール政策/今すぐ、銀行を市民の管理下におく/企業救済ではなく、剣を鍬に変えよ/もしもし、南の債務をお忘れではありませんか?/クリーンで、・・・しかもリッチに/金、大金、税金/課税を妨害するEU/打開か破綻か/トービンか、否か/タックスヘイブンは天国/会計学は退屈なものではない/交通、貿易、グリーンテクノロジー/ヨーロッパのニーズに応じたユーロ債発行/未来
結び


訳者あとがき

スーザン・ジョージの多くの著作は、タイトルが疑問文となっており、今回も、その疑問からなされた現実(壁)の分析が、第一章から第四章までなされ、第五章に未来への希望をつなぐ対抗案(グローバルジャスティス運動など)が来る。これを、ネグリの帝国に対するマルティチュードに重ねるとどうなるだろうか。欧米での対抗はいまだ健在であるが、では、日本は?
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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