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小川圭治(2)

 小川圭治先生について、前回は、主に神学的なテーマに関わる著作を紹介した。今回は、宗教哲学的テーマに関わる著作、つまり、キルケゴール研究に関する文献を取り上げたい。もちろん、小川先生において、神学と宗教哲学は単純に分離できるものではなく、ここで、二つを分けたのは、紹介の都合上のことである。キルケゴールとバルトという二つの中心的な研究テーマは、緊密な連関に置かれている。

「キルケゴールの著作と思想は、多面的な性格をもつものであったが、彼が主として神学部に学び、デンマークのルター派教会の神学国家試験に合格し、最後には教会批判にすべてを集約していったのであるから、その影響がプロテスタント神学の領域に現れたのは当然だといえるであろう。
 キルケゴールの名が「実存」という新しい概念と結びついてはじめて登場したのは、スイスのプロテスタントの牧師カール・バルトの『ローマ書』第二版(一九二二年)であった。」(378頁)

小川圭治
『キルケゴール』
講談社、1979年。

まえがき

I キルケゴールの思想
1 ある出会い
2 実存の思想
3 ヨーロッパ思想史に占める位置
4 日本人とキルケゴール

II キルケゴールの生涯
1 コペンハーゲン 一八一三年
2 父と子
3 学校生活
4 大地震
5 レギーネ
6 著作家
7 コルサール事件
8 教会攻撃

III キルケゴールの著作
著作概観
1 『イロニーの概念について』
2 『あれか・これか』
3 『反復』
4 『おそれとおののき』
5 『哲学的断片』
6 『不安の概念』
7 『人生行路の諸段階』
8 『哲学的断片へのあとがき』
9 『死に至る病』
10 『キリスト教の修練』

IV キルケゴールと現代
1 キルケゴール・ルネッサンスの到来
2 弁証法神学の発端
3 実存哲学の成立
4 実存主義文学の形成
5 思想の主体性

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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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