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フェミニスト神学と性差の科学

 本ブログでも、様々な問題連関で(特に環境論の連関で)、フェミニスト神学について論じてきたい。議論を実りあるものとするための状況の一つは、「性」「性差」について十分な知識を前提にすること、つまり、一昔前の定説を自明視する態度から脱却し問題設定自体を絶えず問い直すことである。そのために必要になるのが、「性差の科学」という視点である。「性差」はまさに学際的と呼ばれるに相応しい問題であり、キリスト教思想も、諸学問の成果へと開かれた仕方でフェミニスト神学を構築する必要がある。

 こうした問題意識にとって参照できる文献として次の論文集を取り上げたい。決して最新とは言えないが、学際的な問題意識を明確にした論集として、参考すべきものと思われる。第一部は座談会、第二部は論集。

板東昌子、功刀由紀子編
『性差の科学』
ドメス書房、1997年。

まえがき(赤松良子)
出版の経緯

第1部 性差をめぐって(赤松良子、功刀由紀子、長谷川真理子、坂東昌子)
1 性差とフェミニズム
2 攻撃性の性差
3 脳と認知機能
4 未来への展望
討論を終えて
 新しい立脚点に踏みだすべきとき(赤松良子)
 個性が性差を超えたとき(功刀由紀子)
 「である」ことの認識と「であるべき」ことの決断(長谷川真理子)
 二つの未来(坂東昌子)
  第1部補足資料
  第1部図表

第2部 性差の科学
はじめに
性差の発現およびそれに及ぼす胎内環境の影響(本庄重男)
脳の性差─女の脳と男の脳(功刀由紀子)
性の分化はなぜ起こったか(板東昌子)
体・体力の性差(滝沢宏人)
性淘汰と性差の起源(長谷川真理子)
性格の形成と判定(浅野俊夫)
女性研究者はなぜ少ないか(登谷美穂子)
  第2部資料

あとがき
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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