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日本の聖書学の動向から

 聖書学の動向には、日頃から関心のある方ですが、日本の聖書学の動向はなかなかつかめないというのが実感である。Christian Today に、日本聖書協会の第28回聖書セミナーの記事が出ていた(http://www.christiantoday.co.jp/article/4710.html)ので、紹介と感想を掲載したい。
 
 今回のセミナーの講演者は土戸清先生であり、「「信仰の模範の書」と「信仰の歴史の書」という聖書の二つの特質をはっきりと示す翻訳であることが重要だと強調し、聖書学の成果を十分に踏まえた聖書翻訳の必要性を訴えた。」とのことである。現在の新共同訳聖書について、いくつかの具体的な箇所を取り上げて、指摘されたことが、Christian Todayの記事には書かれている。日本の聖書学における聖書翻訳をめぐる議論の一端が分かり、その点は興味深い。現在の新共同訳については、様々な議論があり、次の大幅改訂も計画されているとも言われているが、聖書翻訳というキリスト教思想にとっても重要テーマについて、本格的な議論とその成果を期待したい。

 なお、このセミナーは、「「聖書 委員会訳と個人訳」をテーマに全4回行われる。今回はその第1回目。2回目以降の講師は加藤常昭・説教塾主宰(16日)、木田献一・前山梨英和学院院長(30日)、高柳俊一・上智大学名誉教授(7月14日)で、4人の講師を交えた座談会も予定されている。」とのことであり、日本の聖書学の長老的な方々の講演が聴けるのは、楽しみな企画である。その一方、若手の聖書学者の動向はどうなっているのであろうか、次の世代、さらには次の次の世代あたりの活躍を期待したい。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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