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佐藤敏夫(1)

 佐藤敏夫(1923-2007年)は、20世紀の後半の日本におけるキリスト教思想研究、特に組織神学を代表する研究者の一人であり、その著書は多岐にわたる。わたくしは、佐藤の著書のすべてを読んでいるわけではないし、またその講義を直接受講したわけでもない。しかし、これまで著作・論文・講演を通して多くを学んできた関係で、このブログで連続して取り上げたいと考えている。
 佐藤の著作(単著)の内、わたくしの手元にあるのは、全体の三分の一程度と思われるが、この範囲からでも、佐藤の組織神学については、かなりの点が明らかにできるものと思われる。
 佐藤自身は、自らの著作について、次の二つの系列を意識しているので(『レジャーの神学』の「あとがき」など)、本ブログでの紹介もそれを踏まえて行いたい。

・「純然たる教義的著作」(A)
・「文化倫理の問題に属する著作」(B)

 (A)には、『近代の神学』『救済の神学』『キリスト教神学概論』などが含まれ、(B)には、『神と世界の回復』『レジャーの神学』『永遠回帰の神話と終末論』などが含まれるであろう。これらに以外に、『高倉徳太郎とその時代』『植村正久』などは、日本キリスト教史についての著作として(C)という分類が可能かもしれない。

 最後に、佐藤とわたくしとの関わりついて若干の補足を行っておきたい。佐藤と個人的にゆっくり話をしたのは、佐藤が日本組織神学会の講演者として大阪に来られたさいに、その講演の終了後、大阪ガーデンパレスで二人で食事をしたのが最初である。おそらくは、15年あるいは20年前のことであろうか。同じ山形出身ということもあり、神学のこと以外にも話がはずんだことを記憶している。(佐藤はその後、日本基督教学会の理事長に就任したのであっただろうか。)おそらく、佐藤がわたくしに声をかけてくれたのは、父芦名直道(1920-2000年)との関係もあったように思う。ほとんど同世代で、出身は東北、アメリカ留学も含め、多くの接点がある二人である。日本のキリスト教界は、教会レベルでも研究レベルでも、思いがけないところで様々なつながりのある、狭い世界である。佐藤とわたくしの関係は、わたくしが佐藤の著作を読み学んだというだけでなく、その背景を有しているのである。
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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