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佐藤敏夫(8)

 佐藤敏夫の教義的著作の2冊目です。目次がかなり細かいので、章以下は省略します(佐藤の文献は決して大著ではないのですが、章節わけが詳細です)。テーマは救済です。

佐藤敏夫
『救済の神学』
新教出版社、1987年。

序言

第一部
第一章 救済とは何か──罪とサタン
第二章 個人的救済と宇宙的救済
第三章 創造の完成か、原初の回復か
第四章 創造と悪と罪
第五章 アダムが罪を犯さなくても神の子は受肉したか

第二部
第六章 神の運動としての受肉
第七章 苦しむ神
第八章 十字架のメタファー的解釈──贖罪論
第九章 イエス・キリストの復活

第三部
第10章 義認をめぐる諸問題
第11章 新生について
第12章 聖霊と救済の歴史

付論
第13章 神義論としての福音

あとがき
人名索引

 わたくしが佐藤の著作を読み始めたのは、この著作が出版された頃からであり、刊行直後に購入している。第八章に「メタファー」という言葉が見られるのは、佐藤が新しい思想動向に気を配っているからと思われる。参考までの、第八章について、各節のタイトルを示せば、次の通りである。

1 三つのメタファー
2 軍事的メタファー
3 祭儀的メタファー
4 法律的メタファー

 こうしたメタファー論を介するならば、聖書学と組織神学とは、新しい関係が構築できるようにも思われる。しかし、すでにこの著書が出て25年が経過するにもかかわらず、こうした論点・テーマについてはほとんど議論が進展していない(少なくとも、日本では)。このあたりに日本におけるキリスト教研究の問題性が存在するのではないだろうか。
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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