Wiki Seriesという企画

 Wikipediaの項目が印刷製本され出版されており、偶然それを入手することになったことについては、以前に1度取り上げたことがあったように思われる。今回も、書名にひかれて購入した本がこうしたものであり、若干のコメントを行っておきたい。

 今回入手したのは、University of Chicago Divinity School: Mircea Eliade, Paul Tillich, Wendy Doniger,Paul Ricur, University of Chicago Divinity Schoolといったタイトルのものであり、シカゴ大学・神学校に関連した思想家についてのWikipediaの項目を集めたものとは、当初気付かずに注文した(タイトルだけで注文することはめずらしくない)。 販売は、thurmanbooks となっている。

 シカゴ大学に宗教学、神学、哲学といった分野において関係のあった思想家が多く収録された、その錚々たる陣容に、宗教研究の拠点としてのシカゴ大学の位置を再認識することができたのは悪くなかったとはいえ、Wikipediaそのままの記事をまとめ製本しただけのものである。タイトルが魅力的であり、それなりの期待をして購入した本であったため、手にしてがっかりというのが率直なところである。この手の本作り・出版は今後増えて行くのか、あるいは淘汰されるのか。いずれにせよ、こんなことまで気をつけて本を注文しなければならないというのは、困ったものである。

 Webと印刷媒体の文献との関係は、著作権、内容に関する著者責任など、現代の知の形態に伴う諸問題に関わっており、すでに進展しつつある電子ジャーナルの位置づけ・評価、また現在議論が進みつつある博士学位論文の電子化など、思想研究の現場にも深く影響を及ぼすものとなるだろう。博士論文が電子化されることは、若手研究者にとってどのような意味・影響をもつことになるだろうか。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、今後開設の別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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