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2013年度の研究の展望(5)

 連休に入り、2013年度の研究計画について、具体的な検討を進めつつある。これまで、「2013年度の研究の展望」で述べてきたことを、整理する作業であるが、一つの研究計画を整理にも複数の観点を設定し、それぞれの観点を必要に応じて使い分ける必要がある。
 ちょうど、これも例年のことである、学術振興会の特別研究員などにおける申請書作成に対応させれて考えてみよう。
 ます、申請書における研究計画は、以下に挙げる項目を含む。
1.研究目的
・概要
・研究の学術的背景(本研究に関連する国内・国外の研究動向及び位置づけ、応募者のこれまでの研究成果を踏まえ着想に至った経緯、これまでの研究成果を発展させる場合にはその内容等)
・研究期間内に何をどこまで明らかにしようとするのか
・当該分野における本研究の学術的な特色・独創的な点及び予想される結果と意義
2.研究計画・方法

 研究計画では、その計画のマクロな位置づけ(国内・国外の研究動向の位置づけ/申請者の研究履歴内の位置づけ)から、それ自体の内容(何をどこまで)と意義(独創性・予想される成果)、そして具体的な研究プラン・スケジュール(狭義の研究計画・方法)までを含むことがわかれる。記述内容は、少しずつオーバーラップしつつも、それぞれの項目に応じた内容を明確かつ説得的に表現する必要がある。同じような内容が何となく焦点のしぼられないまま展開され、字数ばかりが消費されるのは、まずい申請書ということになる。書くべき場所に書くべき内容が明瞭に書かれていることが大切である(まさに「作文」しなければならない)。それぞれの項目についてアピールすべき事柄を意識しそれを書き切れれば、読み手(申請書は読み手の存在を念頭に作成すべきである)も読みやすいことになる。アピールすべきポイントがないと作文に苦労する(これは評価書の方も同様である)。

 わたくしの研究計画の整理も、学振の申請書とは異なるが、いくつかのレベル・観点を組み合わせて整理がなされる。

・テーマ・分野別の整理:これまでの例年の研究計画における、1.宗教と科学、2.日本・アジアのキリスト教と宗教的多元性、3.近現代のキリスト教思想、4.近代/ポスト近代とキリスト教(政治・経済・民族)、5.その他、という区部はこれに相当する。

・研究形態別の整理:大学での講義・演習/研究会・学会での研究あるいは共同研究/フィールド調査/一般講演、という区分による整理。これは、一年のカレンダーとの対応も問題になる。今年度は、研究会・学会という項目についてもスケジュール化が必要な状況であり、フィールド調査も予算的に可能でありなんとかスケジュールに押し込まねばならない。一般講演もすでにスケジュールに入りつつある。

・狭義の研究計画に対応する具体化スケジュール計画:論文、口頭発表、報告書、著書、といった区部に応じて、何をいつまでどんな内容で原稿作成を行い、その準備のスケジュールをどのように設定するか。これがもっとも具体的な研究計画に当たるものであり、ここからさまざまなタイムスケジュールが決まることになる(わたくしの場合はシステム手帳が最も活躍するのはここの部分においてである。この具体化スケジュールは、ほかのレベルの整理方式と連動しつつ、さまざまな日々の要因で繰り返し変化し進んで行く。これをフォローするには、これまでいくつかの電子手帳も試みたが、現時点では紙のシステム手帳に落ち着いている)。

 以上の整理の観点を念頭に、4月以降に明らかになった事柄を前提にして(学振の計画が採択されたことはかなり要素であり、書かねばならない論文が増えつつあるのも、研究計画を左右する)、2013年度の研究計画の確定が今進行中なわけである。

 これはやや蛇足であるが、研究計画の作成には、たとえば、こうして項目を整理し文章を作成するといったいわば表の実務的作業のほかに、基本方針に思いを巡らす裏の作業が必要になる(これは経験上)。この裏の作業を行う場所と時間をもっていることも大切なことである。
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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