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ハンス・ヨナスと自然哲学

 ハンス・ヨナスは、キリスト教思想研究との関連では、グノーシス主義研究において知られた研究者であったが、近年、科学技術や責任原理という観点で現代の倫理学的諸問題を論じる哲学者・倫理学者として著名である。この思想を支えるものの一つが自然について思索(自然哲学)であり、それが功利主義的な現代倫理の潮流に対するヨナスの独自の議論を可能にしている。今回紹介するのは、こうした問題意識からなされたヨナスについての諸論考を集めた論集である。

Gerald Hartung, Kristian Köchy, Jan C. Schmidt, Georg Hofmeister (Hg.)
Naturphilosophie als Grundlage der Naturethik. Zur Antualität von Hans Jonas,
Karl Alber, 2013.

Einleitung: Naturphilosophie als Grunlage der Naturethik. Zur Antualität von Hans Jonas (Gerald Hartung, Kristian Köchy, Jan C. Schmid)

I. Philosophie der Natur
Von der Naturphilosophie zur Naturethik. Zum Ansatz von Hans Jonas (Kristian Köchy)
Teleologie und Dynamik des Mangels bei Hans Jonas (Francesca Michelini)
Organismus unf Umwelt/ Hans Jonas' Ansatz zu einer Philosophie der menschlichen Umwelt (Gerald Hartung)

II. Der Mensch in der Natur
Der Begriff der Freiheit im philosophischen Werk von Hans Jonas (Udo Lenzig)
Die Stellung des Menschen in der Natur (Ralf Becker)
Zum Verhältnis von Natur und Technik in Hans Jonas' Zukunftsethik (Christoph Hubig)

III. Verantwortung gegenüber der Natur
Das Argument "Zukunftsverantwortung". Ver such einer analytischen Rekonstruktion der naturphilosophischen Natur- und Techmikethik von Hans Jonas (Jan C. Schmidt)
Ist Wertenkönnen wertvoll? (Micha H. Werner)
Der stumme Appell um Schonung. Hans Jonas und der systemtische Ort einer "Würde der Kreatur" (Peter Kunzmann)
Achtung und Verachtung der Natur. Hans Jonas' Denken zwischen Transhumanismus und Biokonservatismus (Stefan Gammel)

IV. Zu Hans Jonas
Antwort des Lebens --- Hans Jonas. Eine Begegung (Hans Jonas)

Autorenhinweise

 日本でもヨナスの思想に対する注目は高まっており(加藤尚武監訳で、『責任という原理』東信堂、が翻訳され、また、品川哲彦さんの『正義と境を接するもの──責任という原理とケアの倫理』ナカニシヤ書店、2007年、などの研究が公にされている)、キリスト教思想研究でも再度ヨナスとの対論を本格的に行うことが求められているのではないだろうか。
 私見では、H・R・ニーバーとつきあわせると面白いと思うのであるが、いかがであろうか。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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