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シュライアマハー研究

 シュライアマハー研究は、1980年代以降、校訂テキスト・全集の刊行が進展するのに伴い、次々と研究文献が公にされるなと、特にドイツ語英語圏きわめ盛んな状況が続いている。すでにこの間に進められた研究の発展は、質量ともににかなりのものであり、個人の研究者がフォローするのは困難なほどである(これは、ほかの思想家についても同様であるが)。その中で、日本においても一部に国際的なシュライアマハー研究の水準において研究を進めようとする動きがあるものの、全般的には、またく立ちくれてしまっているのが現状である。それは、シュライアマハーの基本テキストの翻訳がとまっていることに端的に現れている。いわゆる『信仰論』の翻訳がいまだ公にならないのは、残念と言わざるを得ない。
 こうした状況下で、一部分の訳ではあるが、『信仰論』の翻訳が現れたのは、歓迎すべきであり、以下に紹介する文献がしそである。

シュライエルマッハー(松井睦訳)
『信仰論 下巻 第一分冊「キリスト論」』
シャローム印刷、2013年6月。

第一部 キリスト §92 
第一教説 キリストの人格
§93
§94
§95
§96 第一定理
§97 第二定理

訳者あとがき


 訳者あとがきにあるように、この翻訳は、『信仰論』第二版の下巻の内、§92~§97を第一分冊として訳出したものであり、まさに一部分であるが、神学的に重要な部分である。訳文の評価は精読を必要とするが、研究の進展にとって、日本語訳の存在は、重要な土台である。
 シュライアマハー研究の進展は、日本における組織神学の展開にとって決定的な意義があると言わねばならない。専門研究者の活躍と新たな出現に期待したい。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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