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聖書学と言語、レトリック論7

 前回は、聖書学と言語という問題連関で、説教学について言及した。紹介したのは、加藤常昭先生の著書である。今回は、加藤先生の東京神学大学・実践神学の後任であり、この3月に定年退職された山口隆康さんの業績を紹介したい。

 わたくしが、山口さんの説教学に関心をもつようになったのは、テキストの読解プロセス(三重のミメーシスとしての解釈学的プロセス)を、イエスの譬え・信仰論という連関で追及する中で、説教を聴聞プロセスとして議論している、山口さんの一連の仕事に出会ったことによる。それは、現代の言語理論を説教というテーマに積極的に適用する試みであり、「説教者の説教学」と「会衆席の説教学」という二部(基本構成)からなる説教学の第二部に相当するものであり、これによって「生成的視点」と「享受の視点」からなる「新しい説教学」の構想されることになる。
 この説教学の構想については、山口隆康教授献呈論文集として刊行された『ことばと説教』(東京神学大学神学会「神学」75号、2013年)に所収の山口さんの「説教黙想論──「旧説教学」から「新説教学」へ」(82-118頁)を参照いただきたい。
 また、この「神学」75号には、「山口隆康教授 略歴・著作目録」が付されており、「説教学関係」の論文としてリストアップされた中の「説教分析論」と関連した一連の論文が、「聖書学と言語」にとって重要である。

 なお、山口さんとは、個人的に親しいというわけではないが、日本基督教学会の学会誌編集委員会で『日本の神学』の編集の仕事でご一緒した。前任の加藤先生と同様に、博識で明解な議論をされる方という印象である。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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