科学の限界

 科学に限界があるということは、現代のわたしたちにとっては理解しにくいことではないように思われるが(キリスト教原理主義においてしばしばなされているような議論は別にしても)、実際、それはさまざまな観点から論じることができる。
 現代の自然科学研究の一線で確約してきた科学者で、現代日本の科学政策や大学問題にも批判的な視点を有している人物による「科学の限界」の議論を紹介したい。こうした議論をわかりやする論じるという点でも定評のある方である。

池内了
『科学の限界』
ちくま新書、2012年。

はじめに
第1章 科学は終焉するか?
  一九世紀末の「科学終焉」論
  ホーガンの「科学終焉」論

第2章 人間が生み出す科学限界
  人間の英知の進化──三分の一の法則
  人間の技術の進化──四〇分の一の法則
  巨人たちの肩に乗って
  生物学の時代
  科学の捏造
  心理的バイアス
  反集団主義

第3章 社会が生み出す科学の限界
  科学の制度化
  科学の軍事化
  科学の商業化
  アカデミック・キャピタリズム
  国家への依存
  国家の威信
  社会動向に左右される科学
  地震予知
  原子力ムラ
  デュアルコース
  科学と社会

第4章 科学に内在する科学の限界
  不確定性関係
  ブラックホールの限界
  不確定性関係とブラックホール境界から来る制限
  不完全性定理
  一回きりの現象
  非線形関係
  複雑系の不確定度
  複雑系の新しい様相
  シミュレーションの有効性と限界
  確率・統計現象
  疑似科学との違い
  相関関係と因果関係
  リスク評価
  トランス・サイエンスの問題群
  科学に代わる論理はあるか

第5章 社会とせめぎ合う科学の限界
  地下資源文明
  地球環境問題
  エネルギー資源問題
  核(原子力)エネルギー問題
  バイオテクノロジー問題
  デジタル社会の問題
  マンモス化問題

第6章 限界のなかで──等身大の科学へ
  文化としての科学
  人間を大切にする科学
  等身大の科学
  社会に向き合う科学者

あとがき
  
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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