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セイラ・ベンハビブ

 以前に紹介した、The Claims of Culture. Equality and Diversity the Global Era の著者である、セイラ・ベンハビブの著書(邦訳)を取りあげます。日本では、この著書を通じて、ベンハビブは知られるようになったものと思いますが、現代アメリカの政治思想を代表する論客の一人である。カントからハーバーマスというラインで、討議倫理学の立場から、フェミニズムや多文化主義を論じている。

セイラ・ベンハビブ
『他者の権利──外国人・居留民・市民』
法政大学出版局、2006年。

謝辞

序論
1 歓待について──カントのコスモポリタン的権利の再読
2 「権利をもつ権利」──国民国家の矛盾をめぐるハンナ・アレント
3 〈諸国民の法〉、配分的正義、移住
4 市民資格の変容──ヨーロッパ連合
5 民主的反復───ローカルなもの、国家的なもの、グローバルなもの
結論──コスモポリタン的連邦主義

註記
訳者あとがき
文献一覧
索引

 国民国家、市民という問題は、その発祥の地であるヨーロッパで大きな転換点を迎えつつある。これは、将来的に東アジアの状況ともなるだろうか。その中で、宗教は、キリスト教はどこに立ち、何を行うのだろうか。キリスト教も止まっているわけではない。
 しかし、このマクロな動向に直面して、一億人の人口を保持するとしつつも見当外れの政策しか遂行できないこの国にいかなる展望があるだろうか。
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Author:LogosOffice
 本ブログは、2013年度以降に、芦名定道を代表者として交付を受けた科研費による研究内容を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。この間、ブログのタイトルは、「自然神学・環境・経済」から、「自然神学・宗教哲学・自然哲学」へと変化したが、趣旨は一貫しており、かなり自由にさまざまな問題を取り上げきました。2021年4月より、このブログの作成者は、所属する大学が変わりましたが、当面は、同様の内容でこのブログを運営する予定です。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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