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キリスト教思想と政治・経済・社会4

 「キリスト教と政治・経済・社会」というテーマにおいて避けて通れない問題の一つが、戦争である。内村鑑三が強調するように、キリスト教は本来平和思想を根本とするはずと思われるが、しかし現実のキリスト教は、戦争の一端を担い戦争を促進してきたという過去と現在をもっている。このアポリアの解明こそが、「キリスト教と政治・経済・社会」というテーマの中心に置かれるべきであろう(戦争と政治との関連づけは、多くの問いを残している。政治が破綻したところに戦争が起こるのか、あるいは戦争は政治の一環か)。

 キリスト教にかぎらず、宗教が戦争とどのように関わってきたかを研究するには、まずは資料の収集から地道に始める必要がある。次の文献は、決して小さなものではないが(700頁を越える)、宗教と戦争を論じる広範な資料を収録している。

Gregory M. Reichberg and Henrik Syse (eds.) with the assistance of Nicole M. Hartwell,
Religion, War, and Ethics. A Sourcebook of Textual Traditions,
Cambridge University Press, 2014.

Notes on Contributors
Preface

Introduction(Nicole M. Hartwell and Henrik Syse)

1 Judaism (Adam Afterman and Gedalish Afterman)
2 Catholic Christianity
  Part I: Historical Development (Gregory M. Reichberg)
  Part II: Contemporary Sources (Robert John Araujo, S.J.)
3 Eastern Orthodox Christianity (Yuri Stoyanov)
4 Protestant Christianity (Valerie Ona Morkevicius)
5 Sunni Islam
  Part I: Classical Sources (Nesrine Badawi)
  Part II: Contemporary Sources (John Kelsay)
6 Shi'ite Islam (Mohammad H. Faghfoory)
7 Hinduism (Kaushik Roy)
8 The Buddhist Traditions of South and Southeast Asia (Mahinda Deefgalle)
9 Chinese and Korean Religious Traditions (Vladimir Tikhonov)
10 The Religious Traditions of Japan (Soho Machida)
11 Sikh Tradition (Torkel Brekke)

Index

 日本の資料も収録されており、関心のある方は、目を通してみるのもよいかもしれない。
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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