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新島襄について

 新島襄は明治時代を代表するキリスト者であり、きわめて著名な人物である。特に、同志社大学の創立者として、わたくし個人にとっても、さまざまな意味で身近に感じられる存在である。しかし、キリスト教思想研究という点で新島を本格的に取り上げることはこれまであまりなかったのではないだろうか(同志社関係者によるさまざまな著作や論考は別にして)。わたくしも、海老名弾正は何度か論文で分析を行ったことはあるが、新島を論じたことはなかった。こうした研究状況にはそれなりの理由が存在するものとも推察されるが、ともかくも、たとえば、日本基督教学会や日本宗教学会の学術大会での研究発表の範囲ではこれが現状である。

 今回は、2010年に文庫化された、新島の論集を取り上げたい。

同志社編
『新島襄 教育宗教論集』
岩波文庫、2010年。

まえがき
凡例

I 教育論
[大学設立]
1 同志社大学設立の旨意
2 同志社大学設立の主意の骨案
3 同志社大学設立の始末
4 私立大学設立の旨意、京都府民に告ぐ
5 同志社大学設立の大意
[行政へのアピール]
6 誓願帰朝の書
7 私塾開業願
8 デイヴィスの講義に関して府知事への弁明
9 神学専門科設置御願
10 改正徴兵令に対する意見書(A)
[キリスト教主義教育]
11 地方教育論
12 キリスト教主義高等教育機関設立のために
13 日本におけるキリスト教主義高等教育のためのアピール
14 同志社設立十周年記念講演
15 夏期学校に対する感情
16 教育論
[女子教育]
17 同志社女子学校広告
18 京都看護婦学校設立の目的
19 梅花女学校における女子教育

II 宗教論
[説教]
20 神の愛
21 義人の祈り
22 初めは大切、終わりが[より]大切
23 愛とは何ぞや
24 罪とは何ぞや
25 上帝論
26 霊魂の病
27 伝道
[プロテスタント伝道]
28 日本伝道促進についての私案
29 基督教皇張論
30 『宗教要論』序
31 『ジョージ・ミュラー氏説教集』序文
32 『基督教之基本』序文
[教会合同問題]
33 教会合同に関する覚え書(一)
34 教会合同に関する覚え書(七)
35 教会合同に関する覚え書(十一)

III 文明論
36 人種改良論
37 文明を組成するの四大元素
38 『将来之日本』序
39 平民主義
40 愛人論
41 条約改正を促すの策
42 道徳論

新島襄略年譜
あとがき
索引

 教育者としての新島の重要性は、この論集からもうかがえる点であるが、宗教論・文明論というテーマも十分に研究できる内実を有しているのではないだろうか。最初期のキリスト教受容を論じる上で本格的な研究が必要と思われる。
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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