キリスト教を学ぶということ

 キリスト教を学ぶこと、これは、わたくしが所属しているキリスト教学専修では、当然重大な関心事である。しかし、キリスト教を学ぶという問題は、大学だけのものではなく、キリスト教を学ぶ場は学問(教育・研究)の場を超えて、大きく広がっている。その中で、重要な場の一つがキリスト教会であることはキリスト教を理解する上でも確認しておくべきポイントと言わねばならない。実際、日本のキリスト教会は、聖書研究会、教会教育という言葉が示すように、学ぶことや教育にはかなり熱心であり、そこに特徴を見出すことも十分に可能である。
 本日は、わたくしが所属している奈良高畑教会で「キリスト教を学ぶ集い13」が行われ、そこで、教会と教育に関して、話をする機会があった。そこで、配付したプリントを以下に貼り付けて、教会でキリスト教を学ぶということを考える上での参考資料としたい。

* キリスト教会の未来、奈良高畑教会の場合 ***

<ヘブライ人への手紙>
「5:11 このことについては、話すことがたくさんあるのですが、あなたがたの耳が鈍くなっているので、容易に説明できません。12 実際、あなたがたは今ではもう教師となっているはずなのに、再びだれかに神の言葉の初歩を教えてもらわねばならず、また、固い食物の代わりに、乳を必要とする始末だからです。13 乳を飲んでいる者はだれでも、幼子ですから、義の言葉を理解できません。14 固い食物は、善悪を見分ける感覚を経験によって訓練された、一人前の大人のためのものです。
6:1 -2だからわたしたちは、死んだ行いの悔い改め、神への信仰、種々の洗礼についての教え、手を置く儀式、死者の復活、永遠の審判などの基本的な教えを学び直すようなことはせず、キリストの教えの初歩を離れて、成熟を目指して進みましょう。3 神がお許しになるなら、そうすることにしましょう。」

1.はじめに
1.問題提起:2015年を振り返って。敗戦70年。
 ・2015年、日本と世界で何が起こったか。
 ・いまだ終わらない東日本大震災と原発事故
 ・キリスト教会にとって、キリスト者にとって、どのような意味があるのか
2.太平洋戦争とキリスト教:教団・教会として。キリスト者個人として。
3.戦争責任告白とは。未来への責任。 
「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」(ヨハネ8:32)
  事実・真理を否定する・ねじ曲げる力の存在に対して、どう対抗するのか。
「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」(マタイ10:16)

2.日本のキリスト教会の高齢化という現在像・未来像
4.日本の諸宗教の現状:おどろくべき高齢化・都市への集中。
 ・鵜飼秀徳『寺院消滅──失われる「地方」と「宗教」』日経BP社、2015年。
    現在約7万7000ある寺院の内、約2万はすでに住職不在の空き寺。
 ・山下勝弘『超高齢社会とキリスト教会──特に障害者・高齢者と共存する教会形成を考える』キリスト新聞社、1997年。 
5.社会の近代化=世俗化、日本(東アジアの)高齢社会への移行。
 地方では、この影響がすでに現れている。事態は進行中。
6.何が必要か。
7.どんな未来像を描くのか。これが描けないところに問題がある。
・「ヴィジョンを描くこと」:預言者の役割。
「3:1 その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。2 その日、わたしは/奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。3 天と地に、しるしを示す。それは、血と火と煙の柱である。4 主の日、大いなる恐るべき日が来る前に/太陽は闇に、月は血に変わる。5 しかし、主の御名を呼ぶ者は皆、救われる。主が言われたように/シオンの山、エルサレムには逃れ場があり/主が呼ばれる残りの者はそこにいる。」(ヨエル書)

3.奈良高畑教会の場合
8.知恵の共有:
9.岩村信二・森岡清美
『教会教育による教会形成──大森めぐみ教会の場合』新教出版社、1995年。
はしがき
第一章 大森めぐみ教会の教会教育の歩み
はじめに
 第Ⅰ期 開拓伝道期(一九二七─四五年)
 第Ⅱ期 キリスト教ブーム期(一九四六─五八年)
 第Ⅲ期 教団紛争期(一九五九─七五年)
 第Ⅳ期 土着化期(一九七六─九三年)
 全期統計
第二章 教会員の現状と教会教育の成果
Ⅰ 教会員調査
Ⅱ 教会教育を受けたことのある会員とない会員
Ⅲ 教会教育の経験
Ⅳ 家庭におけるキリスト教的しつけ──教会教育を支え、補うもの
(附)座談会「私が受けた教会教育」
第三章 教会員の家族関係と家庭での宗教行事
第四章 教会教育の成果と土着化の問題──仏壇に関する二度の座談会
総括対談──岩村信二・森岡清美
参考文献
あとがき・謝辞

10.地域社会との関わり:教会は「この世」の中で孤立していてはいけない。連帯。
11.教会教育を生き生きとしたものとするために
・「教育」の意義を確認する。信仰とは成長するものである。
・教育関連活動の整理と相互の関連づけ:教会の「教育委員会」の役割。
  聖書研究・祈祷会、全体修養会、各部会、教会学校(幼児から成人まで)・・・
  ↓
・忙しい、しかし時間は生み出すべきもの。一箇月四週のうち一回は自由企画のために。
・人が足りない、しかし人は育て生み出すべきもの。だから、教育!

4.むすび
12.具体的に動くこと。
 テーマを決めた発題(シンポジウム的に)と意見交換。

 
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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