内村鑑三文庫の調査

 北海道大学附属図書館で、内村鑑三文庫の調査を行いました。
 といっても、1000冊を超える文庫全体ではなく、13冊に限って、その中の書き込みをあうべてのページについて、調べました。
 調査の結果の一端としては、たとえば、パウロのローマ書、第1第2コリント書について代表的な注解書である、ICC(International Critical Commentary)から、以下の点が確認できた。

・内村は基本的に赤鉛筆でアンダーラインを引きながら文献を読んでいる。アンダーライン以外では、丸括弧や四角の囲みを使い、強調の仕方を工夫している。また、色も青鉛筆を使用する場合、赤と青を重ねる場合もある。さらには、普通の鉛筆や万年筆も使用。

・メモやコメントが、頁の左右や上下の欄外に記入される場合がある。それも基本は赤。

・文献は、基本的に書き込みはあるがきれいな形が保たれている。大切に読んでいる様子。

・注解書リスト(英独仏)にも、線が引いてあり、内村がどのような注解に関心をもっているかがわかる。たとえば、Meyerなど。

・注解書は、序論も含めて全体にわたって読まれている。もちろん、特に書き込みが集中している部分はあるが。

・索引には書き込みはない。

・以上は形式的な特徴であるが、それに内容を重ねれば、内村の聖書研究の舞台裏について、一定のイメージを得るには十分な情報となるだろう。

 本日も、調査を続けます。
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