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宗教的寛容論をめぐって2

 これまで、紹介してきたような寛容論をめぐる問題状況を背景に、京都大学における宗教的寛容研究会は共同研究を行い、その成果が、2冊の研究雑誌として刊行されている。
 今後の本ブログなどで宗教的寛容論を展開する場合、こうした研究成果を踏まえたものであることが望まれる。また、これまで紹介してきた議論・研究は、ほぼ10年以上も前のものであり、この10年間の議論の進展(?)を視野に入れることも当然必要になるだろう。まさに、研究と言えるレベルの議論が要求されているのである。

・宗教的寛容研究会
『宗教と寛容』
2005年。

芦名定道 「宗教的寛容・問題群の構造 : 問題の整理に向けて」
佐藤啓介 「L'Intolérable(認めがたく、耐えがたいもの) : 寛容を考えはじめるために」
田代英樹 「初期キリスト教の宗教的寛容とλογοι σοφωνの影響性」
岩野祐介 「日本キリスト者の「宗教的寛容」 : 内村鑑三の場合」
堀川敏寛 「ガンディーとブーバーの寛容 : 非暴力は寛容でありユダヤ人問題に適応可能
今出敏彦 「国家・個人・共同体 : 複数性と差異への視点」

・宗教的寛容研究会
『宗教と公共性』
2006年。

芦名定道 「序論 : 宗教的寛容から公共性へ」
今出敏彦 「公共性の現在を理解するために」
田代英樹 「原始キリスト教における公共性 : ユダヤ教からの脱却」
岩野祐介 「寛容、公共性、ルール : 内村鑑三による律法解釈」
堀川敏寛 「M.ブーバーの公共性 : その理論と実践」
今出敏彦 「公共性の現在 : ハンナ・アーレントの公共性論の今日的意義」

 このように見ると、この小さな研究会においても、かなり幅のある議論が問題になっていたことがわかる。
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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