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文化の神学25

 「文化の神学」というカテゴリでは久しぶりの記事になりますが、ピッタリの文献が刊行されたので、このカテゴリで取り上げます。「キリスト教思想と文学」というテーマになります。

金承哲
『遠藤周作と探偵小説──痕跡と追跡の文学』
教文館、2019年。

凡例
はじめに
  一 「Catholique小説とroman policierとの関係」という書き込み
  二 本書のテーゼ──探偵小説家としての遠藤周作
  三 「探偵小説」という用語について

第一章 「芸術体験」としての探偵小説
  一 遠藤周作論の脱構築
  二 探偵小説との出会い

第二章 遠藤文学の探偵小説的構造
  一 「影なきと男」を読む
  二 探偵小説家としての遠藤周作
  三 遠藤文学の横糸と縦糸

第三章 なぜ探偵小説なのか
  一 痕跡の追跡としての探偵小説
  二 技法を問う作家──小説家と批評家としての遠藤周作
  三 探偵小説という技法

第四章 遠藤文学における「痕跡の追跡」の諸相
  一 リヨンの犯罪学者E・ロカール──遠藤の痕跡理解の淵源
  二 神を追跡する人・人を追跡する神

第五章 探偵小説として読む『沈黙』
  一 フェレイラの棄教──「出発点における不可思議性」
  二 井上筑後守とロドリゴ──「中道に於けるサスペンス」
  三 最後の切支丹司祭──「結末の意外性」
  四 なぜ『沈黙』は「切支丹屋敷役人日記」で締めくくられたのか
  五 結論の代わりに──今後の遠藤研究のための提言

参考文献
あとがき
索引

 著者にとっては、三冊目の遠藤周作論とのこと。探偵小説という切り口はさすがの着眼点である。探偵小説を哲学や神学という分野で取り上げるということは、これまでも優れた前例が挙げられるが(たとえば、内井惣七さんの著書など)、遠藤周作を論じる際に、ぜひ引用したい研究である。
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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