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中世哲学研究6

 山田晶の文献紹介を続けます。今回の文献は、キリスト教研究にも密接に関わる内容で、わたくしも、繰り返し参照したものです。

山田晶
『在りて在る者』(中世哲学研究第三)
創文社、1979年。

まえがき──回顧と展望

一 在りて在る者 序論
二 在りて在る者 トマスの解釈
三 在りて在る者 アウグスティヌスとの関係
四 在りて在る者 アウグスティヌスの解釈
五 無からの創造 その思想の形成 
六 神と世界    創造における神の意志
七 非有のイデア 創造における自由の根拠
八 自然神学    その歴史と現代的意味 

あとがき
人名索引
文献表

本書にも、細目次が付されている。「二」が28の章から、「三」が24の章からなり、この部分が全体(400頁程度)の半分以上を占める。

 「まえがき」では、エッセを扱った前著と同様に、山田自身の思索の歩みと主題との関連が辿られている。今回は、有賀鐵太郎との関わり、カール・バルトの自然神学批判について語られており、興味深い。「在りて在る者」は多くの研究者が取り上げてきた問題であるが、1980年代以降にこの問題に取り組む者にとって、本書は必読書である。大部で専門性の高い著書であるが、当然、踏まえて然るべき研究文献である。わたくしの場合は、本書を精読した後で、自然神学というテーマに取り組むことになったが、その際に、本書の最終章は、常に念頭に置かれていた。
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プロフィール

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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