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中世哲学研究19

 中世哲学研究は、古代末期からの中世への移行期うぃ上限と考えれば(アウグスティヌスはそこに位置する)、その下限は、イタリア・ルネサンスや宗教改革期となるだろう。その下限近くの思想家としては、たとえば、15世紀前半に活躍のニコラウス・クザーヌスが挙げられるであろう。
 わたくしの手元には、『学識ある無知について』(平凡社)、『神を観ることについて 他二篇』(岩波文庫)、そし坂本堯『宇宙精神の先駆 クザーヌス』(春秋社)のほかに、薗田先生の次の研究書が所蔵されている。

薗田担
『〈無限〉の思惟──ニコラウス・クザーヌス研究』
創文社、1987年。


序章 クザーヌスと〈無限〉の思惟
第一章 〈docta ignorentia〉の立場
第二章 〈docta ignorentia〉の論理
   ──「憶測の術」(ars coniecturalis)をめぐって
第三章 「数学的なもの」の意味
第四章 神と世界の関係
第五章 宇宙論の基礎
第六章 〈人間〉の問題
第七章 精神と認識
付論 無限と宇宙──ルネサンス宇宙論の一側面

参考文献
人名・事項索引  

薗田担
『クザーヌスと近世哲学』
創文社、2003年。

 この著書のタイトルにあるように、クザーヌスは近世哲学への関連で論じることができる思想家である(著者が、京都大学文学研究科で近世哲学を担当していたことも偶然ではない)。薗田先生の著作としては、次のものも挙げられる。

薗田担
『無限と意志-形而上学──ヤーコプ・ベーメ研究』
創文社、2015年。

 時代区分は、基本的には人為なものであり、研究者の問題意識によってさまざまな仕方で可能なものである。しかし、それなくしては、知的世界の整理が困難であることも事実であり、したがって、問題はいかに納得できる根拠付けができるかである。
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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