現代生物学と自然神学
現代の生物学の議論は、単純な「進化論と創造論」対立という図式にはおさまらない、面白い展開になりつつある。すでに本ブログでも述べたように、わたくしは、今年度前期に「外国文献研究(文・英)A-E1」という科目を担当しているが、そこでテキストとしているのが、次の文献である。
Alister E. McGrath,
Surprised by Meaning. Science, Faith, and How We Make Sense of Things,
Westminster/ John Knox Press, 2011.
先週の水曜日に読んだ、「Chapter 10: The Accidents of Biological History?」で取り上げられたのが、進化論と目的論との関わりが問題となった。そこで、グールドとの対比で取り上げられたのが、サイモン・コンウェイ・スミスの、進化の過程がその偶然性にもかかわらず、比較的少ない数の可能な結果に収束する(converge)という議論である。これは、突然変異という偶然性を認めつつも、その役割を相対化する議論であり、自然神学的にも興味深いものである。コンウェイ・スミスは、日本でも著書が邦訳され、一定知られている高名な生物学者である。
たとえば、次の文献など。
サイモン・コンウェイ・スミス
『カンブリア紀の怪物たち シリーズ「生命の歴史」──1 進化はなぜ大爆発したか』
講談社現代新書、1997年。
序 「生命の歴史」の五大事件 (松井孝典)
第1章 カンブリア紀への招待
第2章 バージェス頁岩の発見
第3章 タイムマシーンに乗って
第4章 新たなバージェス頁岩の探求
第5章 バージェス頁岩の重要性
第6章 門の起源
第7章 別の世界
おわりに
謝辞
Alister E. McGrath,
Surprised by Meaning. Science, Faith, and How We Make Sense of Things,
Westminster/ John Knox Press, 2011.
先週の水曜日に読んだ、「Chapter 10: The Accidents of Biological History?」で取り上げられたのが、進化論と目的論との関わりが問題となった。そこで、グールドとの対比で取り上げられたのが、サイモン・コンウェイ・スミスの、進化の過程がその偶然性にもかかわらず、比較的少ない数の可能な結果に収束する(converge)という議論である。これは、突然変異という偶然性を認めつつも、その役割を相対化する議論であり、自然神学的にも興味深いものである。コンウェイ・スミスは、日本でも著書が邦訳され、一定知られている高名な生物学者である。
たとえば、次の文献など。
サイモン・コンウェイ・スミス
『カンブリア紀の怪物たち シリーズ「生命の歴史」──1 進化はなぜ大爆発したか』
講談社現代新書、1997年。
序 「生命の歴史」の五大事件 (松井孝典)
第1章 カンブリア紀への招待
第2章 バージェス頁岩の発見
第3章 タイムマシーンに乗って
第4章 新たなバージェス頁岩の探求
第5章 バージェス頁岩の重要性
第6章 門の起源
第7章 別の世界
おわりに
謝辞
スポンサーサイト