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宗教倫理学会より

 宗教倫理学会では、4月~7月にかけて、4回の研究会(研究プロジェクトの企画として。今年度の「「心」から宗教倫理を問う」)を実施ています。先週の土曜日は、その4回目として、次の研究会が行われました。15名ほどの出席者でした。

杉岡良彦(上野病院診療部精神科)
「精神医学と脳科学はどこまで宗教に開かれているのか」

 1時間の発表のあと、休憩を挟んで、コメンテータのコメントの後に、40分ほどの質疑応答がおこなわ、活発な研究会となりました。精神科の医師であり、「科学と宗教」の関係に関心をもって研究を続けてきた方であり、明確な問題設定により、現代医学におけるパラダイム転換(生物学的精神医学からEBMへ)と医学・健康と宗教とい研究テーマに注目が集まっていることが指摘され、脳科学、とくにオキシトシンをめぐる議論を経て、次元的人間論(フランクル)において、宗教体験と脳科学研究との関連についての解釈が示されました。

 わたくしの研究テーマに一つである、ティリッヒの生の次元論(多次元的統一体としての生)との関わりからも、示唆的な発表でした。発表者とは以前に、翻訳の仕事を数年にわたりご一緒したこともあって、身近な研究者の一人ですが、今後、共同でなにかできればと考えています。

 宗教倫理学会では、10月12日(土)に、創立20周年を記念する学術大会を京都大学文学部で開催します。午後の講演者に島薗進先生をお迎えしますので、関心のある方は、今から予定に入れてください。本ブログでも、随時、情報をお知らせいたします。

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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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