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アガンベン・メモ(a33)

7・4
 ここで、使用、道具の問題と、神学との関わりが明確になる。それは、サクラメントの理解であるが、道具の「二つの活動性」の問題は、神と自然法則との関係性にも関わっており、その射程はきわめて大きい。

「スコラ神学が道具因の理論を展開している場所は、秘跡の学説である。」「『神学大全』」「秘跡の役割は恩寵を授与することであって、これは恩寵の主要な原因である神からしか生じえない。しかしながら、秘跡本来の務めは、それが道具的な原因として作用する要素(たとえば洗礼のさいの水)をつうじてその効果を産み出すことである。」

「トマス」「道具の二つの活動を定義」
「道具には二つの活動がある。ひとつは、道具が自分の力によってではなく、主たる行為者の力によって活動する、道具的な活動である。もうひとつは、自分の形相にしたがってそれに属する、自分本来の活動である。・・・身体にかかわる秘跡は、それらが触れる身体に及ぼす自分の働きをつうじて、魂への道具的な働きを神の力によって実現する。」

「ディスポシティーオー(dispositio)はギリシア語のオイコノミア(oikonomia)のラテン語訳であって、神がみずから三位一体的に分節することをつうじて人間の救済のために世界を統治する様式を指している。」
「配備的な働き」「みずからの内的な法則にしたがいながら、それを超越しているようにみえて実際にはそれに内在している計画を実現する働き」「救済のオイコノミア」
「秘跡のなかで主要な原因として活動するキリストも、受肉しているかぎりは、救済の道具的な原因であって主要な原因ではないのだ。道具性の神学的パラダイムといったものが存在するのであって、三位一体的オイコノミアと秘跡の理論はその卓越した場所なのである。」

ダンテの場合。

主要な原因としての神と道具的な原因としての自然法則。神の予定と人間の自由意志。こうした難問への回答の一つの形がここにある。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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