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キリスト教思想の一コマ

 キリスト教思想にかぎらず、ある時期に世界的に話題になったことが、50年後にはすっかり忘却されてしまっていることは少なくない。現代神学でも、50年ほど前、1960年代の話題の神学者で、そのような感じの人は、名前を挙げようとすれば次々に思い出される。現代キリスト教思想史を論じる上では、現在あまり評価されいないとしても、その時代において一定の役割を果たした思想家を無視することはできない。
 現在、「新キリスト教大事典」の関係で項目執筆していると、そんなことを考えさせられた。今回は、こうのようなことを考えるきっかけになった神学者として、ロビンソンを取り上げたい。ロビンソンと言っても一人には絞れないわけであるが、ここで言うのは、J・A・T・ロビンソン、イギリスの新約聖書学者であった人物である。次の紹介書物は、世界のキリスト教界で話題・論争になった書物であり、日本語訳も翌年には出版されている。しかし、現在、このロビンソンが研究対象になることはまれではないだろうか。

J.A.T.ロビンソン
『神への誠実』
日本基督教団出版局、1964年。

日本語版への序

第一章 気がすすまない革命
第二章 有神論は終焉するか
第三章 われわれの存在の根底
第四章 他のひとびとのために生きる
第五章 この世の聖
第六章 「新道徳」
第七章 鋳型の改造


訳者あとがき
索引

 ロビンソンに限らず、とくに日本では、ブルトマン学派やアメリカの世俗化に関連した神学(世俗都市の神学や神の死の神学)は、まったく過ぎ去ったかのような扱いになっている。現代神学と言えば、特定の一握りの神学者のみが愛好されるのは日本の特徴かもしれない。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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