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キリスト教思想の焦点としての言語24

 引き続き、エーコです。言語論は、20世紀後半、1970年代以降になると、テキスト解釈、読者論、物語論といった展開を示すことになります。これは、エーコ自身の著作からも、確認できます。次の三つは、こうした著作として、取り上げることができるでしょう。

・ウンベルト・エーコ
『開かれた作品』
青土社、1984年(原著 1967年)

第二版 序文
第一章 開かれた作品の詩学
第二章 詩的言語の分析
第三章 開かれ、情報、伝達
第四章 視覚芸術における開かれた作品
第五章 偶然と筋──テレビ体験と美学
第六章 現実参加としての形成様態について
補遺 エデンの園の言語における美的メッセージの生成

ウンベルトト・エーコ年譜
エーコ関係邦訳文献
訳者あとがき
人名索引

 現在の議論に繋がる内容。この邦訳の時期までのエーコが、日本では記号論という点で紹介されていたことが分かる。

・ウンベルト・エコ
『テキストの概念──記号論・意味論・テクスト論への序説』
而立書房、1993年(原著 1984年)

はじがき (シドマル・テオドーロ・パイス)

第1章 記号。記号の機能
第2章 解釈項
第3章 意味部門の構造、および意味素分析
第4章 成分分析のモデル
第5章 意味論モデルの練り直し──意味論的百科事典の概念
第6章 モデル”Q”と無限の記号過程
第7章 形態意味素からテクストへ
第8章 テクスト内容の現働化
付論Ⅰ 『パリならではの通俗劇』(アルフォンス・アレー)
付論Ⅱ 『テンプル騎士団員たち』(アルフォンス・アレー)

訳者あとがき
索引

・ウンベルト・エーコ
『物語における読者』
青土社、1993年(原著 1979年)

序文
1 テクストと百科事典
2 パース──テキスト共同作業の記号過程的基礎
3 モデル読者
4 テキスト共同作業の諸レベル
5 言述構造
6 物語構造
7 予想と推考散策
8 世界構造
9 行為項行動とイデオロギー構造
10 適用──『歯の商人』
11 適用──『とてもパリ的なドラマ』

付録 
 1 『とてもパリ的なドラマ』
 2 『聖堂騎士団員』
 3 『ドラマ』のモデル読者──ある実験テスト

原註
訳者あとがき
参考文献
人名索引

 記号からテクストへというアプローチがエーコの基本。受容美学の議論は、念頭にないようだ。具体的な作品への適用が試みられている点が、よい。


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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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