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キリスト教思想の焦点としての言語25

 先に、わたくしがエーコで気に入っている一冊として、『完全言語の探究』を挙げましたが、今回は、もう一冊のお気に入りを紹介します。エーコのテキスト解釈学に関わる一冊です。厳密には、共著(1990年にケンブリッジ大学で行われた、エーコによるタナー・レクチャーと、その後、続けた行われたセミナーで三人の論者の提題が、原稿化された)と言うべきでしょう。

ウンベルト・エーコ、リチャード・ローティ、ジョナサン・カラー、C.ブルック=ローズ、
ステファン・コリーニ編
『エーコの読みと深読み』
岩波書店、1993年(原著 1992年)。

序 有限解釈と無限解釈
   ステファン・コリーニ
第1章 解釈と歴史
   ウンベルト・エーコ
第2章 テクストの過剰解釈
   ウンベルト・エーコ
第3章 著者とテクストの間
   ウンベルト・エーコ
第4章 プラグマティストの歩み
   リヒャルト・ローティ
第5章 過剰解釈の弁護
   ジョナサン・カラー
第6章 パランプセスト的歴史
   C・ブルック=ローズ
第7章 応答
   ウンベルト・エーコ

訳者あとがき

 三人の論者の議論もなかなかであるが、やはり主役のエーコの議論は、示唆に富んでいる。テクスト、著者、読者(解釈者)との三者関係をめぐる問題は、奥が深い。また、セミナーの司会は、フランク・カーモードというから、すごい。こうしたセミナーは実施することもすばらしいが、著作の形になるのがさらにすばらしい。 
 なお、わたくしの手元には、次の原著も存在する。まだ、この著作を使った論文は書いていないが、いずれ、機会があればと考えている。

Umberto Eco with Richard Rorty, Jonathan Culler and Christine Brooke-Rose,
Edited by Stefan Collini,
Interpretation and overinterpretation,
Cambridge University Press, 1992.


  
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プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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