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現代宗教学の基本文献25

 ウェーバーの研究書で、今回は、新書・文庫の形のものを紹介します。

・青山秀夫
『マックス・ウェーバー──基督教ヒューマニズムと現代』
岩波新書、1951(1974)年。

 わたくしが最初に購入したウェーバー研究書だと思われます。購入は、1976.4.17で、生協にて、となっています。理学部に入学して、まだ授業もはじまって間もなくでしょうか。後半の学的思想内容を扱った部分に、線がなかり引いてあります。「序」で、大塚久雄教授へのお礼とありますので、青山は無教会に関わりがあるのかもしれません。そうであれば、「キリスト教ヒューマニズム」という視点からのウェーバー論は了解可能のように思われる。

・富永健一
『マックス・ヴェーバーとアジアの近代化』
講談社学術文庫、1998年。

 岩波新書の青山秀夫のウェーバー論とは、かなり異なる視点(社会学としてはこちらが普通でしょうか。しかし、アジアの近代化というのは特徴的)のウェーバー論。

・姜尚中
『マックス・ウェーバーと近代』
岩波現代文庫、2003年。

 序章には、「本書は、この問題にこだわって宗教社会学とその思想を中心にウェーバーにおける〈近代〉の意味を考え、さらにその学問論に凝縮された合理性と近代的な知のアポリアの問題系を明らかにするとともに、ポスト・ウェーバーの時代としての現代におけるアメリカニズムの問題をウェーバーを手がかりに読み解いていこうとする試み」(14-15)と述べられている。

 以上の三冊は、いずれも、ウェーバーを「近代」という問題状況で捉えようとしている。それは、キリスト教の問題、アジアの問題、そして近代以降の問題へと多様な仕方で論じるものであることがわかる。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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