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現代宗教学の基本文献38

 ユングは、その評価がわかれ、また研究者の間にもさまざまな見解が存在する人物であるが、現代宗教学における宗教心理学を論じるのに欠くことができない思想家であることは疑いもないだろう。キリスト教思想との関わりにおいても、そうである。ここでは、ユングに関係する文献で、わたくしの手元にあるものを取り上げて見たい(一定の整理を経て、今残っているものである)。

C・G・ユング
『タイプ論』
みすず書房、1987年。

まえがき
第七版序文
第八版序文
編者序言

序論
第一章 古代および中世の精神史におけるタイプの問題
第二章 タイプ問題に関するシラーの理念について
第三章 アポロン的なものとディオニュソス的なもの
第四章 人間観察におけるタイプ問題
第五章 文学に見られるタイプ論
      ──カール・シュピッツラーの『プロメテウスとエピネテウス』
第六章 精神病理学におけるタイプ論
第七章 美学におけるタイプごとの構えの問題
第八章 現代哲学におけるタイプの問題
第九章 伝記におけるタイプの問題
第一〇章 タイプの一般的説明
第一一章 定義
結語

補論
 1 心理的諸タイプの問題について
 2 心理的諸タイプ
 3 心理学的タイプ論
 4 心理学的タイプ論

原注
訳注
解説
訳者あとがき
人名索引

 補論を除いても、500頁を超える大著であり、ユング思想における方法論として重要な文献である。20世紀はタイプ論・類型論が広範な学問領域そして日常的経験領域でさまざまに展開した時代であったが、ユングはその中で、広範な視野と方法論的厳密さとを合わせ持った思想展開を行い、それが彼の心理学の方法的基盤の一つであったことがわかる。類型論をめぐっては、基本となる思索がいくつも存在するが、それらを整理し、理論的に深める上で、ユングは欠くことができない思想家である。こうした課題は、キリスト教思想の方法論的深化にとっても重要な意味を持っているものと思われる。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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