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アガンベン・メモ(b40)

3・12
 ここで、アガンベンはこれまでの議論をまとめ、次の課題(「存在論の変容」を追跡し「新しい展望のもとで発展させていくこと」)を提示する。

「ライプニッツとデ・ボスの往復書簡における賭け金」
「物体の個別的現実存在、すなわち存在論の発展が問題化してきたものを思考することこそが問題となっているのである。」

(この発展・変容は、キリスト教の創造論との遭遇が方向付けを与えたものである。キリスト教思想的な仕方で言えば、第一創造物語と第二創造物語の関係を理論的にどう解明するか、ということ。アレクサンドリアのフィロンが先駆的に行い、アウグスティヌスが取り組んだ問題であり、その作用史は、中世を超えて近世近代へ、そして現代まで及んでいる。)

「デ・ボス」「現実存在は存在者ではなく存在の様態」「本質に形状変化以外にはなにも付け加えない」、「紐帯」は必要ではあるが、それは「絶対的で実体的なものではない」。
「ライプニッツ」「合成された実体の統一を説明するために、理性上の様態および差異よりももっと実体的ななにものかを導入」「「実体的紐帯」と呼ぶ」「存在論の基本的概念の変容」。

「ライプニッツがすでに一六八〇年の終わりに『第一真理について』の中で練りあげていた「要請」という概念」
「スコトゥスの《嫌われないでいること》およびスアレスの《生来の性向》はいまや《要請》となる」、「現実存在は」「ひとつの要請なのだ。」

今後は、この存在論の変容を追跡し、新しい展望のもとで発展させるという方向に議論が進むことになる。スピノザ(とカバラ)からライプニッツへ、その間にさまざまな議論が挟まれ、ハイデッガーで締めくくり。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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