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アガンベン・メモ(b42)

3・14
 今回もこれからの議論への導入的な内容です。それはスピノザを論じる上でのカバラのと関わりという点で、次回から数回にわたって、カバラがテーマ化されるという議論の展開です。

「実体と様態、ナートゥーラ・ナートゥーランス(natura naturans[能産的自然])とナートゥーラ・ナートゥーラータ(natura naturata[所産的自然])の関係を説明するためのひとつのありうるパラダイムは、流出論パラダイムである。」
「スピノザのモデルと新プラトン主義がユダヤ教の哲学者やカバラー学者に伝えてきたモデル」

「しかしながら、アナロジーはまったくの筋違いである。もろもろの事物が神から出てくるという流出論のパラダイムにおいては、事物は実際に神から出ていって、神から分離する。ところが、スピノザにおいては、もろもろの様態が神のうちにあり、神のうちにとどまりつづける。」
ここで、アガンベンは、Wolfson(Harry Austryn Wolfson)のThe philosophy of Spinoza (1958)を参照している。アガンベンは一次テキストに基づいて議論を進めているが、随所で、二次的文献(専門研究)を批判的に参照している。それによって議論がしっかりしたものとなっている。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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