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現代宗教学の基本文献53

 これまで取り上げてきたユング研究書は、1990年代のものがほとんでした。これは、わたくしがユング研究にかなり関心をもっていた時期を示しています(これは、わたくし個人の関心というだけでなく、宗教研究に関連した日本のユング研究が活発に展開されていた時期ということも言えるかもしれません。最近、宗教研究でユング研究は停滞気味といえないでしょうか)。しかし、ユングへの関心は、少しずつではあっても継続しており、より最近の研究としては、次のものが手元にあります。

宮下聡子
『ユングにおける悪と宗教的倫理』
教文館、2009年。

まえがき
凡例

序論

第一部 ユングにおける悪の位置
  第一章 悪のありかについての人生初期の確信
       ──『自伝』に依拠して
  第二章 「善の欠如」の教説批判──「キリスト、自己の象徴」
       (『アイオーン──自己の象徴表現への寄与』第Ⅴ章)に依拠して
  第三章 四位一体論
       ──「三位一体論の狭義への心理学的解釈の試み」に依拠して
  第四章 影論──主として「現在と未来」に依拠して
  第一部の要約

第二部 ユングにおける宗教的倫理
  第五章 倫理的神話──『ヨブへの答え』に依拠して
  第六章 倫理的良心──「心理学から見た良心」に依拠して
  第二部の要約

考察と結論──ユングにおける宗教的倫理の可能性

文献表
あとがき

 「倫理」とは何かという点は、明確化が必要である。特に、宗教的倫理とか宗教倫理とか言う場合には。しかし、これが容易ではない。
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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