聖書翻訳

 本ブログでは、聖書学あるいは聖書翻訳に関しても、これまで何度も取り上げてきた。日本語の聖書翻訳も、日本聖書協会訳から個人訳まで、そのラインナップはきわめて多彩であり、聖書翻訳はきわめて盛んであると言える。その中でも、現在、進行中の田川建三訳は、その水準はもちろん、ひときわ異彩を放っている。聖書本文の訳だけでなく、その後にかなりの量の註が付されており、綿密な読解を行う際には大いに助けとなる。以下紹介の第5巻で、全7巻の内、残すところは、第6、7巻のみとなり、あと数年以内には完成する予定とのことである。

田川建三
『新約聖書 訳と註 5 ヨハネ福音書』
作品社、2013年6月。

本文の訳

本文への註

解説、凡例等、後書き

 訳自体は、7-72頁であるが、註は、75-753頁にも及ぶ。田川さんは、わたくしなどの世代にとっては、大学に入学した当時、最初に触れ、触発された聖書学者であり、それ以来、著書を通してお世話になった方である。最近は、わたじ自身が大学で新約聖書の講読を行うことがあり、その際に、田川訳を参照する機会がしばしばある。
 関心のある方は、どこかで手にとってご覧いただくことをお勧めするが、ちなみに、「さんざん迷った末に、訳さずに片仮名で書くことにした」(80)とあるように、ヨハネ福音書の冒頭は、「はじめにロゴスがあった」、つまり、言葉ではなく、「ロゴス」となっている。翻訳は難しい。

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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