アラン・バディウとキリスト教

 バディウ(1937-)は、現代思想のシーンで活躍の思想家、フランスの哲学者であり、マルクスやラカンといった文脈で名前を聞くことが少なくない。こうした説明からは、このバディウがどこでキリスト教と接点をもつのかについて、不思議に感じる方が多いのではないだろうか。ニーチェとキリスト教との関係が単純ではなく、むしろ両義的であるのと同様に、現代の哲学者・思想家とキリスト教との関わりはまさに両義的で錯綜している。バディウもそのような思想家の一人であり、彼がキリスト教と無関係でないことは、邦訳が存在する、『聖パウロ』(河出書房新社)の存在が示すとおりである。『聖パウロ』については、本ブログで、今後詳細な分析・紹介を行うことになるかもしれない。

 こうした点からバディウに取り組んでいる研究書として、次の文献をあげることができる。

Hollis Phelps,
Alan Badiou. between theology & anti-theology,
Acumen, 2013.

Acknowledgements
Abbreviations

Introduction

1. Badiou's anti-theology
2. Event, truth and the subject
3. Philosophy and its conditions
4. Badiou's theology

Notes
Bibliography
Index

 キリスト教思想関連で目に付く人名として、キルケゴールやパスカルが目立つが、どうだろうか。また、これはほかの現代思想の思想家にも言えることだが、議論の前提の、ドイツの古典哲学やハイデッガーが存在するのは、バディウも同様である。現代思想といっても、そこだけ見ていて理解できるとと考えるのはあまりにも甘い考えである。
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