昨日のこと・8月28日

 8月28日、昨日のことについて、いくつかの点を雑感として述べておきたい。

1.ワシントン行進50周年
 これについては、マスコミでも取り上げており、改めて指摘する必要もないことかもしれないが、8月28日は、アメリカの公民権運動における記念すべき出来事、ワシントン行進から50周年にあたる。アメリカでは記念行事が行われたのこと。マルティン・ルーサー・キング牧師とアメリカでの出来事を思い起こすのによい機会かもしれない。
 本ブログでも、解放の神学の中で、あるいはその関連で、黒人神学については紹介してきたが、最近のその動向を含め、なかなか本格的な研究が現れてこないのが、今の日本の状況である。
 学生には、M.L.キング『自由への大いなる歩み──非暴力で闘った黒人たち』(岩波新書)あたりから、ぜひこうした問題にも視野を広げていただきたいものである。わたくしの手元にあるこの本の購入月日をみると、'78.1.9となっている。2回生の時に購入して読んだということだろう。時の流れを同時に感じさせられる。

2.京都大学職員組合・ミニ講義
 職員組合というと何を連想するだろうか。批判や反対の運動、ストライキ・・・??? もちろん、こうした活動は組合が労働者(教員と職員)の利益を守るために取られるものである。現在、京都大学職員組合では、大学当局を相手に「賃金請求訴訟」を起こしており、京都地裁での第1回口頭弁論が次のように行われる。組合員でなくとも、学生でも一般市民でも傍聴可(といっても15分程度、短時間で終わるものらしい)。

 日時:2013年9月10日(火)10:30~
 場所:京都地方裁判所第208号法廷
 11時より地裁隣の弁護士会館地下ホールにて第1回口頭弁論の報告集会を開催します。

 こうしたことは組合の重要な活動であるが、これが組合のすべてではない。組合のもう一つの役割は、組合員相互の親睦、個々の組合員のサポート(法律相談、健康相談)、そしてさまざまな文化事業である。組合のよさは、さまざまな人々と知り合いになれること、その活動の楽しさにある。
 京都大学職員組合では、その一環として、教員組合員によるミニ講義を実施しており、昨日は、組合委員長であり、経済研究科教授の西牟田祐二先生(経済史・国際経済史、特にドイツ経済史)による「麻生ナチス発言の背景を探る─「緊急事態を理由とした憲法秩序の一時停止」の系譜─」という講義が行われた。この内容は、YouTubeでも配信されているので、興味のある方はご覧いただきたい。西牟田先生は、ドイツ経済史でも、ナチズムとドイツ企業といったテーマを研究されており(西牟田祐二『ナチズムとドイツ自動車工業』有斐閣、1999年など)、これは、キリスト教研究(ドイツ教会闘争、バルト、ボンヘッファー、そしてティリッヒ)とも隣接する問題である。今回のテーマも、現在の進行中の改憲をめぐる問題(自民党の「日本国憲法改正草案」)、例の麻生発言を取り上げたタイムリーなものであるだけでなく、政治哲学という点からもキリスト教思想にとって重要な問題である(アガンベン『例外状態』未来社、などを見よ)。

 おわかりのように、今年は夏休みもとっくに終わり(夏休み? そんなものはあったのか?)、すでに通常活動となっている。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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