宗教と戦争論

 宗教研究との関わりで、戦争が論じられることはそれ自体として少なくない。宗教にとって、もちろんキリスト教にとっても、戦争は重大な問題であり、それなくして平和論はきわめて抽象的なものになるであろう(平和論にとって、戦争のみが重要というわけではないが)。次に紹介する文献は、宗教との関わりで戦争論を追及している意欲的な研究である。

石川明人
『戦争の宗教、軍人の宗教』
八千代出版、2013年。

はじめに

第1章 文化としての宗教と軍事──軍隊のなかの聖職者たち(アメリカ軍の従軍チャプレン)

第2章 国防と信仰の間──日本軍と自衛隊のなかのキリスト教(陸海軍人伝道と自衛官キリスト教徒)

第3章 軍人にとっての戦争と信仰──非戦論と軍人へのシンパシー(内村鑑三の軍人観)

第4章 特攻の死と信仰──クリスチャンの特攻隊員(林市造の手記を読む)

第5章 戦争体験を咀嚼する信仰──戦艦大和からキリスト教へ(吉田満における信仰と平和)

むすび

あとがき
索引

 本ブログでも戦争論はしばしば取り上げてきた。特に、国家や民族という問題は、こうした問題の場において鋭い問いとなる、本書の第3章では、内村鑑三が取り上げられているが、本書から非戦論について議論を深める可能性を考えてみたい。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR