京都大学新聞から

 久しぶりに京都大学新聞(第2515号、2013.9.16)を取り上げます。
 今回の号は、興味深い記事が多く見られました。

<第一面から二面三面>
 第一面の冒頭と、二面三面の全体をつかって、「吉田寮100周年を迎える」と特集記事が掲載された。
 9月13日に吉田寮は百周年を迎えた、寮生ではなくても、一定の年齢・年代以上の京都大学に関わりのあった者は、一度くらいは吉田寮の寮食を食べた経験があるかもしれない。京大オケのボックスの奥、京都で行われた様々な集会のあとの打ち上げ・交流会の会場になったあの場所。思い出も記憶もさまざまである。
 100周年の歴史を背負い存在する吉田寮も老朽化という問題を抱え、現在、岐路に立っている。

<第一面中段右>
「英語教育のあり方を巡って 第6回英語教育総合学会」
 8月24日、大阪大学豊中キャンパスで行われた、第6回英語教育総合学会の記事。今回の学会では、「安倍政権がグローバル化政策を進めていくために、英語教育の改革を進めているのに対して」、その改革を「批判検討」し、「英語教育のあり方について具体的に考えていく」という目的で、5名の講演が行われた。
 「学習指導要領の定める目標とTOEFLの求める能力のに整合性」がないこと、こうした教育改革が「現場を知らない素人の思い込み、思いつき」であり、「シロウト英語狂想曲」ことが問題である。もっともな意見である。教育の現場を知らない財界人や自称文化人の思いつきによる混乱、これが日本の教育の実情であり、そう考えると、現在の京都大学の一連の教育改革などはどう評価されるkとおになるのであろうか。

<第四面>
「特集 「学域・学系」構想の現在~改革をめぐる本部と部局の動向を追う」
 今年度になって急速に議論が進められ(夏休み中も議論は続いた)、実現のタイムスケジュールが示された「学域・学系」構想であるが、おそらく、多くの学生ははじめて聞くことばかりというのが現状ではないだろうか。

 この構想は二つの前提において進められている。
 ・国の財政難を受けた大学への運営交付金の削減へ対応。
 ・財界と安倍政権が推進するグローバル化国際化に対応する大学改革(学長のリーダーシップによる既存のシステムの解体を条件とした)

 争点は、トップダウンのリーダシップによる改革を可能にするシステムへの移行と、そのために、「抵抗勢力」と思われる学部自治を解体すること、これを承認するか否かであり、具体的には教員の人事権をどこに帰属させるのか、問われている。本部の原案に対する諸部局の対案は、こうした論点をめぐっている。

 今号では、資料として、本部案と部局対案とを掲載するにとどめ、分析は次号とのことである。
 今回の京都大学新聞は、全体として、京都大学の動向が浮かび上がる内容になっている。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR