アガンベンとキリスト教

 後期になって、新約聖書の演習がはじまった。ローマの信徒への手紙を最初から読み始めているが、そのために、アガンベンの『残りの時』を読み直した。現代の政治哲学者の読みであり、広い思想的連関が取り上げられてはいるが、基本的には本格的なローマ書読解であり、キリスト教思想研究として十分すぎる水準にある。
 アガンベンしろジジェクにしろ、現代の政治哲学を理解するのに、キリスト教的基礎知識が不可欠であることを感じさせられる。
 おそらく、キリスト教思想と政治思想とは、一つの問題連関で追及される必要があるのであって、これは、キリスト教思想と社会科学とを媒介する「自然神学」を要求することになる。これが本ブログの研究テーマであり、聖書解釈が重要な議論を構成するということがわかる。アガンベンは、本ブログのテーマにとって重要な思想家といえる。次の文献は、英訳ではあるが、最近のアガンベンの仕事である。

Giorgio Agamben (translated by Adam Kotsko),
Opus Dei. An Archeology of Duty,
Stanford, 2013.

Translator's Note
Preface

1 Liturgy and Politics
Threshold
2 From Mystery of Effect
Threshold
3 A Genealogy of Office
Threshold
4 The Two Ontologies; or How Duty Entered into Ethics
Thereshold

Bibliography

 Opus Deiというテーマが、こうして現代思想に登場する。キリスト教思想の側で、こうした議論はどこに接続点が見いだせるだろうか。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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