キリスト新聞から

 キリスト新聞(第3295号、2013.12.14)が届きました。
 第一面の論壇は、湊晶子さんの「信仰の継承と女子教育」です。7代続く信仰の継承は、説得力があります。

<第一面>
・「「福音主義」の歴史検証 日本福音主義神学界東部部会研究会」「「民主主義の危機に時代見つめ」中村敏氏」「「戦争経験と悔い改め原点に」山口陽一氏」
 日本キリスト教史における「福音主義」を検証する研究会が、11月18日にお茶の水クリスチャンセンターで開催された。約60人の出席。
 確かに、「福音主義」の歴史的問い直しは、現在必要とされている思想的作業と思われる。宗教改革から啓蒙期に短絡するキリスト教史の叙述は卒業すべきであり、福音主義に限らず、例えば改革派といった基本的な事柄の多様性を十分に踏まえたキリスト教理解が求められている。

・「特定秘密保護法案 教界の反対相次ぐ」
 やや出だしが遅かった感はあるが、問題は今後。

<第二面>
・「細川ガラシャ夫人生誕450年 父亡きあとの孤独と信仰」
 狭間芳樹さんによる論考。ガラシャの信仰からその背景のイエズス会の活動や、さらには現在までのガラシャ理解や現代意義までが論じられており、充実したガラシャ紹介となっている。

 狭間さんは、現在、京都大学キリスト教学の研修員、また「アジアと多元性」研究会の中心メンバーとして、身近な方であるが、今後のご専門のキリシタン研究などでの活躍が期待される。

<第三面>
・「〝原発輸出にストップを〟大阪で超教派の反原発シンポ」
 「世界から見た日本の原発問題」と題するシンポジウムが11月9日に日本聖公会川口基督教会で開催。80人の出席。
 大阪の原発への取り組みは、他の地域と比べても、全体として、大きな運動を生み出すに至っていない。その中で、キリスト教は何らかの役割を果たせるのであろうか。

・「世界AIDS・DAY記念礼拝 〝HIV感染への偏見をなくそう〟」
 12月1日「世界エイズデー」に、「世界AIDS・DAY記念礼拝」が、日本聖公会牛込教聖公会聖バルナバ教会で開催。

・「国会クリスマス晩餐会 議員ら300人が祝う」
 インターナショナルVIPクラブ(最近のキリスト新聞紙上で紹介)主催の「国会クリスマス晩餐会2013」が、11月26日にホテル・ニューオータニで開催。
 別にこのクリスマス晩餐会に文句を言うわけではないが、ここに集った国会議員は、特定秘密保護法案に反対し、そのために国会でなすべきことを行ったわけであろうか。
 わたくしは、前号の論壇で、クリスマス習俗化について、単なる否定論ですまないとの議論を行ったが、しかし、さらに問題なのは、習俗化から文化構築へと展開することであり、その際には、いかなる文化を生み出すのかという質が問われるのである。形式的にキリスト教的であれば良いわけではない。キリスト教会のメンバーであっても、悪人は悪人であり、キリスト教徒だから直ちに悪行が赦されるわけではないだろう。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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