語源の問題

 自宅のネットの接続状況が悪く、ほんとうに久しぶりに、ブログの記事掲載が、昨日はお休みになった。本日は、少し、気分を変えて語源の問題。
 語源とは、問題を原点に遡って根本から思索する上で重要な手がかりを与えてくれる。これを駆使する思想家も少なくない。ハイデッガーなどはその典型であろう。もちろん、語源探求を方法論として確立するには、言葉の意味とは何かというところから考えるのでないならば(そもそも、いわゆる字義的意味とは何なのか)、単なる名人芸にとどまる。

 『図書』(2014.1)の巻頭言に内山勝利先生の次の指摘があった。

「期せずしてギリシア語の原義に遡行することで訳語の刷新がなされている。それは、いかに高度な「思弁」をも通常の言語から遊離させることのない「ギリシア的思考」の力を賦活させる意味を持ちうるのではないか。」
「「ウーシアー」は「所有財産・不動産」、「ヒューレー」は「森林・樹木」という、「最も平易な、最も通俗的な言葉」がそのまま転用されたものに他ならない。」

 日常性が思索にとって有する意義は、こうしたところに存在しており、思想史が社会史から遊離してはならないうことにも関わってくる。いずれにせよ、どこから、何にもづいて、如何なる仕方で思索がなされているかが、解明を要することは疑いない。
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